31Marin ページ36
俺がその時すぐ謝罪を口にできなかったのは、
見とれていたからと言ってしまおう。
「いえこちらこそ......すみません。」
高校生...くらいかな。
可愛いと言うよりかは綺麗に近くて、肩につくかつかないか位の黒い髪が風で揺れてて。
一目惚れ。なんて信じねーし、
まず年齢も名前も分かんねー人に、惚れるなんて信じられない事だし。
俺は、すぐ忘れたくてみんなを撮影しようと前を向いた。
ン「もしかして、お1人ですか?」
馬鹿野郎ンダホ。
「そうですけど......。」
なにその、少し驚いた顔。
......不思議な奴。
ン「良かった!...奇数で困ってたんですよ。少し、一緒にやりませんか?」
そう言ってンダホは、余分に貰っていたラケットを向けた。
見ず知らずの男等7人に誘われて、やりますなんて言う訳ねーじゃん。
辞めろよ、俺はすぐ忘れたいのに。
どうせすぐ別れるのに、
良い思い出なんて作りたくねえよ。
「___じゃじゃあ...やらせて下さい。」
......笑った。
さっきまで、暗い顔して下向いてたのに。
嬉しそうで、でも何処か辛そうで痛そうで、
すぐ、消えてしまいそうな繊細な笑顔。
後に彼女は、"ウミ"と名乗った。
夕日を移す、遠くの海を眺めながら。
「今日は物凄く楽しかったです。......では、また何時か会えたら。」
ウミは全員の名前を聞いた後、笑って遠くへ去って行った。
あの笑顔は、きっと全てを分かっているのだろう。
連絡先も交換してない俺達が、また会える訳ないと。
また会えた日が来たとしたも、きっとお互いのことなんて記憶の片隅にも残っていないこと。
シ「ぜってー忘れねぇな、こりゃ。」
マ「_____おう。」
そう言ったって
何時かは忘れる。
そんなもんだ。人間の脳なんて。
____けど、思い出す時だってある。
あの日から1年後、俺は病室で思い出したんだから。
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アカツキ(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» 嬉しいですうぅ...ありがとうございます!!!! ちょー頑張ります! (2018年2月22日 17時) (レス) id: ef5150885a (このIDを非表示/違反報告)
よつ葉@YouTube命。(プロフ) - アカツキさん» いえいえ!私はほんっとーに作者様の小説が大好きです……!新作も頑張って下さい(;ω;) (2018年2月22日 14時) (レス) id: ffb429862a (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» 嬉しすぎますありがとうございます!! 無事完結しましたァ!!ここまで、沢山の応援ほんっとーにありがとうございました!!!よつばさんの応援があったから、そう言ってもらえるような作品がかけたのかもしれません!!本当にありがとうございます! (2018年2月21日 19時) (レス) id: ef5150885a (このIDを非表示/違反報告)
よつ葉@YouTube命。(プロフ) - おおお!!!やっぱ作者さんの書き方憧れます(;ω;)頑張って下さい! (2018年2月21日 19時) (レス) id: ffb429862a (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - そそ、そんな...!!嬉しすぎてはげます...ありがとうございます!!!めちゃくちゃがんばりますううう!!!!! (2018年2月18日 17時) (レス) id: ef5150885a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2018年1月24日 19時