【Fischer's】ウミの記憶

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-Yumenusi side-




今まで喪っていた記憶が、






今まで忘れていたものが、




一気に脳に流れ込んできて、






私を襲う。







目の前に在るものが、全て私の記憶で邪魔されて







見えないな。





モ｢三浦海水浴きっぷの動画時、カメラ外でフレスコボール一緒にやった子......だよね。｣







そうだよ。





私と君たちは、ここで一緒に遊んだの。






ここで、出会ったの。




｢_______。｣






その時、何かを感じた。






｢海が.........呼んでる。｣








荒い波、強く移す太陽の光、







"海が、来るよ"。って。








ごめん、みんな。








私はもうAじゃないから。







記憶が無い私は、自分自身の人生にとても期待していたけど、本当、とんでもない人生だったから。







やっぱり、帰らないというのは正解だったね。









ごめんね。






ウミの記憶でいっぱいで、Aの記憶が曖昧なんだ。









｢私の...記憶。｣









『ごめんよりありがとうだろ?』









そんな眩しい言葉だって、Aに向けた言葉なら。









私は、忘れたよ。






マ｢.........お前の事、教えて。｣









これは、私に言った言葉だから。








しっかりと、届いたよ。









｢うん____。いいよ。｣









私が口で話さなくても









私の事は嫌でも分かるよ。









ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｧ___





波が、そう言ってる。


神が、告げている。









私(ウミ)の記憶が、そう叫んでいる。






"海が、来るよ"。









??｢何日ぶりかしら......私の可愛い娘。








そう...この人達に誘拐されていたのでしょう...?







____いい子にしていた?私の愛するウミ......。｣









嗚呼、海が来た。

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