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0Marin ページ3

シ「いやぁー...やっぱ夏の海はやべぇわ!!」
モ「折角海に来たのに、ホントに動画にしないの?」
マ「たぁしかに。」



シ「だから昨日も言っただろ、今日は完全な遊びだって。それに、7人で海に行った動画なら三浦海岸のがあるだろ?


たまにはぱっと暴れようぜ。」







__その日は、俺達7人で海に来てた。




動画にしない、ただの遊びで。かっこよく言うと、"プライベート"ってヤツ。





仕事とか、やらなきゃいけない事とか、そんなん今日だけ全部忘れて、俺達は海に飛び込む。





ぺ「あ、もう四時過ぎてるよ。」
ダ「よーし、帰る準備ー。」



ぺけたんが海の家の近くにある大きな時計を見て、そろそろ帰るかってなった時だった。





ザカオが、全く海から出ようとしない。



海の向こうから、一切目を離さない。




シ「ザカオ!帰るぞ。」




俺は嫌な予感を少々感じながらも、いつも通りにザカオを呼ぶ。




ザ「いや.........あれ、人____?」





やっとこっちを向いたザカオは、向こうを指差して青ざめた顔でそう言った。





ばかじゃねーの、こんな平和な海で人が溺れてる訳ねぇだろ。





誰よりも先に、俺が一番にそう思った。






モ「ま、万が一そうだったら嫌だから確認しに行こうよ。」




数秒の沈黙が広がる中で、モトキが冷静にいつつも言葉を詰まらせて言った。




俺はモトキの言葉を聞いて、何かを思う前に体が動いた。







ン「シルク!!!」



シ「人だよ!!!!!!!陸に運べ!!!」





案の定、海の上に浮いていたのは人。しかも女。



こんな海の真ん中に、何で。




俺は無我夢中に、大声で向こうにいるアイツらに言葉を投げた。





この状況で、どうすればいいか分からない。
だから余計、声を挙げて何か言っていないと。




シ「マサイ手伝え!!」




何時になく真剣な表情のマサイが、気付けばこっちに泳いできていた。


俺が言わずとも、マサイは女を運ぶのを手伝い始める。



そして俺は、冷たい女の腕を引っ張って陸まであがった。



ン「今海の家の人に救急車呼んでもらった!!もう来る!!!」
ダ「完全に歳下.........。」







俺はその場で、何も出来なかった。




勿論なにか出来たヤツなんていない。






ただ、救急車のサイレンが聞こえてくるのを待つだけだった。








皆、その日のことをくっきりとよく覚えている。

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アカツキ(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» 嬉しいですうぅ...ありがとうございます!!!! ちょー頑張ります! (2018年2月22日 17時) (レス) id: ef5150885a (このIDを非表示/違反報告)
よつ葉@YouTube命。(プロフ) - アカツキさん» いえいえ!私はほんっとーに作者様の小説が大好きです……!新作も頑張って下さい(;ω;) (2018年2月22日 14時) (レス) id: ffb429862a (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» 嬉しすぎますありがとうございます!! 無事完結しましたァ!!ここまで、沢山の応援ほんっとーにありがとうございました!!!よつばさんの応援があったから、そう言ってもらえるような作品がかけたのかもしれません!!本当にありがとうございます! (2018年2月21日 19時) (レス) id: ef5150885a (このIDを非表示/違反報告)
よつ葉@YouTube命。(プロフ) - おおお!!!やっぱ作者さんの書き方憧れます(;ω;)頑張って下さい! (2018年2月21日 19時) (レス) id: ffb429862a (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - そそ、そんな...!!嬉しすぎてはげます...ありがとうございます!!!めちゃくちゃがんばりますううう!!!!! (2018年2月18日 17時) (レス) id: ef5150885a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2018年1月24日 19時

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