【忍たま】やれば出来る子 (ページ35)

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三十四話　他人の願いページ35

学「忍術学園には慣れたか？」

編入して約一ヶ月
五月が終わろうとしている

今は放課後
学園長に呼ばれて話をしている

あ「はい、い組の人とも
仲良くやれていると思います」

学「うむ、では
編入して、悩んで
ぼんやりと何か浮かんだりはしていないか？」

あ「まだ、考えたばかりですが
今思っていることは、一つあります」

学「なんじゃ？」

あ「私は
忍として強くなり、A家を立て直したいです」

学「それは何故？」

あ「私は、昔からぼんやりとしていました
考えはまとまらない、やりたい事もない
そんな私なのに、父上、母上は待ってくれた
待っていてくれたのに、亡くなってしまった
結局、私はやりたい事はないし、父上達の願いは叶わない」

学「………」

あ「それなら、私は
父上達の願いを叶えたい
どうせ自分の願いがないなら
大事な人の願いを叶えたい
だから私は、A家を立て直したい」

学「……そうか
…まだ、悩んでいる途中じゃ
六年生までは、じっくりと考えなさい」

何故か学園長は
悲しそうな顔をしていた

五月が終わった