【忍たま】やれば出来る子 三

百話　過去.今.未来 ページ18

「やれば出来るんだから」

「いつでもいいからね」

「期待してるよ」


誰の言葉にも耳を貸さず

座り込んで
思考を停止し

私はずっと

憧れの君を描いていた


そんな時に時間切れが来てしまい
13歳で他界したら


ずっと夢見ていた君の世界にいた





少し、聞いてみたんだ
周りの音を


「お主はどうしたい？」

「わからなくなったら
いつでも聞いてくれ」

「後悔のないようにな」


そしたら
少し気になったんだ


君の見ている世界が





耳を傾けてみた世界は

本当は、優しくて

貴方まで


「最初に会った時、りんご飴見てただろ」

「私は忘れられないよ
初めての感情だったからな」

「その目だよ、私が惚れたのは」


私に優しくするものだから

…信じて、いいのかな


私はこの世界を

君と歩いてみるよ









貴方が教えてくれた
色んな事


「ははっ…変わったな」


全部、覚えているよ

貴方が外してくれた足枷


「成功だけじゃない
失敗してもいいんだから」


傷跡だって
消えてしまったよ

貴方がくれた愛


「…またな」


…まだ
熱が引かない

今は何をしているのかな

そんなこと考えるの
もう何回目だろう

最近は会えてないね

…でも
気持ちは変わってないよ

今日も


夜空を見上げながら
貴方を待っている

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