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九十四話 慣れない ページ12

あ(…あ、来た)


五年生との授業を参考に
明日の鍛錬を考えながら四年生を待っていた

皆、疲れた顔してる…お疲れ様


あ「皆、お帰り」

滝「A、起きていたのか」

あ「うん、皆の試験結果気になって…
その、どうだった?」

滝「私と喜八郎は合格だったぞ」

田「勿論、私もだ
タカ丸さんと守一郎もな」


よかった、皆合格してる
ホッとして息を吐く


あ「皆、お疲れ様
合格おめでとう」

滝「ああ、ありがとう」


滝夜叉丸は笑って答えてくれた

…皆合格と聞いたら、安心からか
眠たくなってしまった


あ「…私は、そろそろ寝ようかな
皆も、ゆっくり休んでね」

滝「ああ、また明日
おやすみ」


今日は少し疲れたかな
…五年生と勝負が主に

目を擦りながら
部屋に戻ると



「よかったな、皆合格で」

あ「…三郎」


三郎が部屋の前にいた


あ「うん、安心したし
もう寝ようと思って」

鉢「ああ、それがいいさ
…A」


三郎は微笑み、近づき

私を抱きしめた


鉢「…明日からは、五年生が
進級試験なんだ、だから……」

あ「…なら、元気を
分けてあげなくちゃ」

鉢「…ははっ、そうだな」

あ「…帰ってくるまで
待っていてもいい?」

鉢「当たり前だ」


三郎は笑っているが、少し
抱きしめる力が強くなった

…不安、なのかな
もしそうなら

本当に、元気を分けてあげたい


あ「…三郎」

鉢「どうした?」


少し離れて
背伸びをして

三郎の唇に軽く口付けた

驚いている三郎の腕から抜けて
部屋の襖を開ける

振り向き、微笑みながら


あ「…おやすみなさい
明日から、頑張って」


部屋に入った


あ(…顔、熱い)

やっぱり、こういうことは慣れないな

…でも
慣れないことも、たまにはいいかも


その夜は
いつもより、寝付けなかった

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教六(プロフ) - 雪女さん» コメントありがとうございます!楽しんでもらえた様でとても嬉しいです!こちらこそ感謝です…!! (2022年7月31日 12時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 感動なストーリーでした、素敵な作品ありがとうございます。 (2022年7月29日 15時) (レス) @page20 id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 凛@昆布教さん» コメントありがとうございます!最後らへん、更新グダグダでしたが…楽しんでくれたなら何よりです!!こちらこそありがとうございました!!! (2020年10月7日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
凛@昆布教(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつもこのお話の更新を楽しみにしていました!素敵な作品をありがとうございました!!! (2020年10月7日 15時) (レス) id: 0b140bf78a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:教六 | 作成日時:2020年9月10日 22時

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