五十一話 今まで ページ10
斉「じゃあ、またね〜」
滝「またな」
あ「うん、またね」
花火も終わり、もう帰る時間
りんご飴片手に手を振る
あ(ここまで、いろいろあったな)
トリップして
二度目の子供時代
親が殺されて
忍術学園に入った
これだけ聞くとカオスだけど
悲しいこともあった
これから私は
ちゃんと大人になれるのかな
そんなことを考えながら
帰り道を歩いて行く
そうだ
りんご飴、今日中に食べなきゃ
また蟻が来てしまう
一口
かじってみたら
あ(……甘い)
小さい頃に想像した通りの
味だった
あ「……？」
人が倒れている
血が出て、ぐったりとしている
その横から
女の人が出てきた
それは
あ「お母さん…？」
前世、私を産んだ
お母さんだった
悲鳴をあげて
倒れている人に駆け寄った
何か、叫んでいる
名前…？
今は覚えていないけど
何故かはっきりとわかる
これは
あ「前世の、私の名前…？」
お母さんはボロボロと泣いて
私はぐったりとしていて
だけど
微かに
指先が、動いた気がした
あ「…っっ！？」
まだぼーっとする
外の方を見ると、まだ夜だった
カエルの鳴き声が聞こえる
あ(考えたこともなかったな)
前世の私がどうなったか、なんて
まぁ、きっと
帰ってきたお母さんが見つけて
お葬式をあげて
今はお墓にいるだろうけど
まだ覚めきってない頭で
いろいろ考えていたら
ドアの方で
ドスン、と音がした
…まさか、曲者？
取り敢えず
音の正体を確かめようと
ドアを開けた
そこには
「…う……」
誰か倒れていた
あ(あれ？この忍装束って)
黄昏時の色じゃない？
アニメで何回も見かけたから
覚えていた
そうなると
放っておくことは出来ない
駆け寄って顔を確認すると
あ「…！…… 尊奈門…」
諸泉尊奈門だった
いや、これは放っておく訳がない
家の中に入れて
怪我をした部分を洗うために
水を汲みにいった
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妖福(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！ドキドキ…そんな風に言ってもらえるなんてすごく嬉しいです！！更新頑張ります！！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 初めまして。三郎が大好きでこちらの作品を拝見させていただき、とても素敵な三郎に会えて嬉しいです。夜中に一気に読んでしまいました。三郎の一言一言に自分もドキドキしました。こらからも頑張って下さい(^^) (2020年9月10日 5時) (レス) id: c0f8350906 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - ちびきゅうさん» コメントありがとうございます！好きが強くなってくれてる…とても嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2020年9月9日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - とてもおもしろかったです！もともと三郎が大好きなのですがこの作品を読んでさらに大好きになりました！！更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年9月9日 5時) (レス) id: d482c4bf0c (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！コメントありがとうございます！！楽しんでくれて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2020年7月22日 18時
