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アイツ・・・とは? ページ44

「た・・・只今帰りました・・・」

私は玄関に入ると、その場に座り込んだ。ろくろさ

んの特訓には骨が折れた。実力のなさにため息が出

る。よくあんなんで、本土の陰陽師できたな〜

「おかえりなさいませ、茜様。ずいぶんとお疲れの

ようで」

「スミマセン・・・お水を・・・」

私はお手伝いさんに助けを呼ぶかのように手を伸ば

し、バタリと倒れた。

「茜様〜!!!!!?」

お手伝いさん・・・ビックリさせてスミマセン・・



私はお手伝いさんに渡されたペットボトルを片手

に、自分の部屋に入り、そのままベッドに寝そべ

った。いつもよりフワフワで心地よく感じる。

「そういえば、御前試合って誰が出るのかな?」

私はふと考える。鸕宮家も当然出場するはずだ。

天馬とあともう一人。誰だろう?

「御前試合、出てみたいな・・・」

「ガサッ」

部屋の隅から音がした。私は音のする方を見た。と

んがった触覚のような何かが、ちょっこり見える。

「ガサガサッ」

触覚が動いた!!

「赤くてキモい大きなゴキブリ退散!きゅう急如律

令!!!!!!!!バコンッ!」




「すみませんでした・・・」

私は深々と頭を下げる。あのゴキブリ?は、天馬だ

ったのである。もちろん天馬はかなり怒っている。

「俺のどこを見れば、赤くてキモい大きなゴキブ

リ!!なんだ?んん〜!?」

天馬は私を睨みつける。

「ホントにすみませんでした!」

私はまた頭を下げる。だがそもそも、私の部屋の隅

っこにいるのが悪い!女子の部屋の隅にだよ!?隅

に!!私は腹が立ってしょうがない。

「そんじゃまぁ話があるんだが、今年の御前試合に

お前は出場するか?」

「はい!!」

私はすくに答える。初めての御前試合。鸕宮家の者

として、出場したいのだ。

「私出られるの?」

「ん?あぁ、お前がアイツより強ければな」

私は首を傾げる。アイツとは誰だろう。

「あのーアイツって?」

「ん〜?さあ〜な」

天馬は頭を抑えながら立ち上がると、部屋を出てっ

た。

「・・・・・・・まぁいっか」

私はゆっくり目を閉じた。

双星の護衛である以上・・・→←御前試合



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レモン - このお話はもう、終わってしまったんですか?楽しみにしてたので残念です。 (2018年2月4日 16時) (レス) id: 5aac9fd1e3 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 夜世井さん» コメントありがとうございます! (2017年5月29日 19時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
夜世井 - アイツて誰?!更新楽しみにしてますね! (2017年5月28日 13時) (レス) id: 7ab112d914 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 美姫♪さんりんりんさんもありがとうございます! (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - つーちゃんさん» いえいえ、いつもありがとうございます! (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫ポン | 作成日時:2017年5月5日 16時

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