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騒がしい学校 参 ページ42

「また随分と無理なことを・・・」

士門は呆れたように言う。まぁ、そう言う反応する

のもしょうがないか。

「だから私が鸕宮家の傘下だと分からないように、

緊急時以外は話しかけないでください」

「あぁ、そういうことならわかった。なるべく気を

つける」

士門はちゃんとわかってくれたようだ。

「それと」

士門は首に巻かれた布で口元を隠した。

「あまり無理をするな・・・」

照れてる!士門のちょっと可愛いところ。私のこと

を心配してくれているのだろう。

「心配してくれて、ありがとう!」

私は嬉しくなってわらってみせた。士門はまたそっ

ぽを向く。耳まで赤くしちゃって。

「あ、あぁ・・・」

「どうしたの?士門〜?」

私は士門をからかう。士門はまた赤くなっていく。

「な、なんでもない!」

「え〜?本当に?実は私のこと心配してる風な事言

っちゃって、恥ずかしい〜!とか思ってるんでし

ょ?」

私は士門の顔を覗いてニヤニヤ笑う。

「そんなこと考えてなどいない!!」

「え〜?嘘つけ・・・うわっ!!」

ふざけ過ぎて、私は士門の方へ倒れ込んだ。

「ゴチーンッ!!」

士門ごめん!!

「お前はな〜」

「あはは〜ごめん・・・」

私は反省して、苦笑い。すると、士門までもが笑っ

た。つられて私も笑う。

「学校の裏庭で何やってんだ?ん〜?」

私の肩をガシッと掴んだのは、鸕宮家の当主様。

「ちょっと!天馬!!?何勝手に入ってきてるの

よ!!」

「ん〜?ちゃんと許可貰ったぜ?それより、俺のお

もちゃに手をだすなんて、いい度胸じゃねーか?

トリ丸よ〜」

おもちゃ〜!?何それ!物扱いじゃない!!

「手を出してなどはいない」

「それに主様はお前のようなチビなガキの物でもな

い!!無論!おもちゃでもない!!お前など団子

の串で遊んでおれ!!」

そうだそうだ!!私は天馬のおもちゃではな・・・

なんで月華がいるの!?

「なんで月華がいるの!?」

「私だけでなく、雪蘭もおります」

「イェーイ!」

雪蘭は月華の隣でポーズをとる。それにしても、誰

がその様な変なポーズを教えたのだろうか?


「で、なんで天馬達が来てるの!」

私は三人を横に並ばせ、一人ずつ見ながら話した。

「お前の困った顔を拝みに」

ふざけるな!

「主様に危険が及ばぬ様に」

自分の事ぐらい自分で守れます。

「可愛い女の子いるかな〜って」

お前は式神だろ!!主人の心配ぐらいしろ!!

御前試合→←騒がしい学校 弐



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レモン - このお話はもう、終わってしまったんですか?楽しみにしてたので残念です。 (2018年2月4日 16時) (レス) id: 5aac9fd1e3 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 夜世井さん» コメントありがとうございます! (2017年5月29日 19時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
夜世井 - アイツて誰?!更新楽しみにしてますね! (2017年5月28日 13時) (レス) id: 7ab112d914 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 美姫♪さんりんりんさんもありがとうございます! (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - つーちゃんさん» いえいえ、いつもありがとうございます! (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫ポン | 作成日時:2017年5月5日 16時

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