騒がしい学校 弐 ページ41
「あ！いたいた！」
私はお弁当袋を持ってろくろさんに駆け寄った。
「ん？どうかしたか？」
ろくろさんは私を不思議そうに見つめる。そうだっ
た！今の私は変装してるから、ろくろさんには分か
らないのだった。
「え〜っと、一人だと寂しいので・・・」
「ふ〜ん、じゃあいいぜ！」
ろくろさんは自分の隣を叩いた。ここに座れという
ことだろう。私はそっと隣に腰かけた。
「ろ、ろくろさんはどうしてこの島に？」
話す事がなく、私は思いついた言葉を口に出した。
「あぁ、俺はアイツと決着をつけるためだ。そのた
めには、家をデカくしなきゃならないし、俺自身
も強くならないとな！」
まずは烈空魔弾を撃てるようになっとほうがいいの
では？
「でも、なんでその人と決着をつけなきゃならない
んですか？貴方がしなくても、天馬や有馬様達が
どうにかしてくれると思いますけど？」
私はろくろさんに疑問をぶつけた。正直言えば、ろ
くろさんがいない方が、天馬達は動きやすいのでは
ないだろうか？それに、今の実力的に石鏡悠斗に勝
てるとは思えない。
「それでも、アイツに奪われたものはたくさんあ
る。それは取り返せないけど、それでもアイツが
これ以上誰かを苦しめるのをやめさせたいんだ！
それに、アイツが本当は何を考えているのか知りた
いし・・・」
ろくろさんは下を向いた。きっと色々な感情が混ざ
り合っているのだろう。
「そういや、なんでお前天馬って呼び捨てしてるん
だ？それになんか俺と悠斗の事知ってるっぽい
し・・・なんかどっかで会った事あるよな？」
「い、いや！気のせいだよ！！たまたま噂で聞いた
だけだし、ろくろさんと会ったのは今日が初めて
です！！」
私は慌てて言い訳をする。ろくろさんはなぜか納得
している。
「そうだよな！」
ろくろさんはそれだけ言うと、箸をすすめた。
「ろくろ〜！！ご飯一緒に食べようー！！」
遠くから繭良さんと士門が来る。二人とも一組で、
今は二人で特訓をしてるんだとか。
「あれろくろ？その子は？」
繭良さんは私を見て首を傾げた。そして士門は驚い
ている。
「お前！なんでこんなとこ」
士門が話し終わる前に、私は士門に口を塞いでその
まま後ろに倒した。
「ゴチーンッ！！」
士門の頭が地面に当たる。ごめんね！士門！
「どうした！？」
「あ、いやその・・・ちょっと失礼します！」
私は士門を連れてその場から離れた。
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レモン - このお話はもう、終わってしまったんですか？楽しみにしてたので残念です。 (2018年2月4日 16時) (
レス) id: 5aac9fd1e3 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 夜世井さん» コメントありがとうございます！ (2017年5月29日 19時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
夜世井 - アイツて誰?!更新楽しみにしてますね！ (2017年5月28日 13時) (レス) id: 7ab112d914 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 美姫♪さんりんりんさんもありがとうございます！ (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - つーちゃんさん» いえいえ、いつもありがとうございます！ (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫ポン | 作成日時：2017年5月5日 16時
