二回目のスクールライフ ページ39
「た・・・ただいま帰りました・・・」
私はふらふらと玄関に上がった。まさか、私が二回
目のスクールライフをおくらなければならないなん
て。
「ん？どうかしたか？」
天馬は団子を口にくわえながら、部屋から出て来
た。
「天馬・・・」
「ん、ん？なんだ・・・どうかしたか？」
「私って・・・童顔？」
「ブフゥッ！！！」
天馬はお腹をおさえながら笑い出した。
「お、お前！いきなりなんだよ！！ククッ・・・
ど、童顔って！！アハハハハ！！」
天馬はいつまでも笑い続ける。
「で、なんで・・・ククッ、いきなり？」
「実は・・・」
私は有馬様の執務室であったことを全て話した。
「アハハハハハハハ！！！要するにお前がもう一度
学校に行かなきゃならねぇのか！！１９歳なの
に！？アハハハハ！！」
「笑はないでよ！！」
私は床に座り込んでうなだれた。十二家の中で
は、士門の次に若いのは私と天馬。天馬は当主
でもあるから、ろくろさんの護衛なんかにはつけな
い。となれば、自然的なことか。
「主様を馬鹿にするでない！！このアホ毛！！」
月華が天馬を睨みつける。
「なに言ってんだよ？こいつの顔は大人とかのレベ
ルじゃねぇだろ？」
「だからこそ！主様はお美しくおられるのだ！！」
私が童顔だってことは否定しないんだ・・・
私は咳払いをして、二人の言い争いを止めた。
「と、とにかく！ろくろさんがどの組みに入るか決
まり次第、私は１８歳になるのよ！！だから私が
学校に行っている間！しっかりしててよね！！」
私はそう言うと、自分の部屋に閉じこもった。も
う、天馬達に付き合ってらんない！！それにろくろ
さんのことだから、一組とかそれぐらいなんだろう
し、なりすませばいいよね！
とか思ってたのに・・・
まぁよくも私の人生ハチャメチャにしてくれるもの
よ！！
「十組！！？」
私は有馬様から告げられた言葉に、大きな声で叫
ぶ。私は受話器を持ったまま、その場に座り込む。
「まぁこれから大変だろうけど、頑張ってね！じゃ
あ！」
逃げられた。双星の陰陽師が十組？そして私の二回
目のスクールライフのスタート地点も、十組？
「はぁ・・・？はぁ・・・！？」
私は顔を手で覆った。後ろで天馬が笑っている。
「お前・・・十組とか・・・マジサイコー！」
抑えきれずに笑う天馬。私は腹が立って、天馬を懲
らしめる。
「もぅ・・・あああああああああぁぁぁ！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン - このお話はもう、終わってしまったんですか？楽しみにしてたので残念です。 (2018年2月4日 16時) (
レス) id: 5aac9fd1e3 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 夜世井さん» コメントありがとうございます！ (2017年5月29日 19時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
夜世井 - アイツて誰?!更新楽しみにしてますね！ (2017年5月28日 13時) (レス) id: 7ab112d914 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 美姫♪さんりんりんさんもありがとうございます！ (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - つーちゃんさん» いえいえ、いつもありがとうございます！ (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫ポン | 作成日時：2017年5月5日 16時
