検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:38,847 hit

いつか私は彼に・・・ ページ11

「い・いったい、何を言っているんですか?」

動揺を隠すように私は落ち着いた口調で話す。

天馬をかけて、梓さんと勝負。

あきらかに、何か勘違いをしている。

「私がなんで天馬をかけて勝負・・・を?」

「まあ言うならば、

貴方は私のライバルだからです。」

ますます言っている意味がわからない。

なぜ私がライバルに?何かした?

無言で見つめ合っていると、

すばる様が話しかけてきた。

「ウチにはよーわからん話やし、

帰らせていただきます。

あとは若い者同士、好きなだけ話しなはれ。

ほな、ごめんやす。」

ああ、すばる様〜・・・

すばる様にはもう少しいて欲しかった。

すばる様と知り合ったのは、

御幣島家合同での ミッションの時。

すばる様に助けられ、

それ以来よくこの店で話をする様になった。

天馬絡みの問題も、

すばる様に話せばすぐに解決した。

だから今日も話しに来たのに・・・

行ってしまった・・・

「すばる様がいなくなって、心細いですか?」

私のことを見透かした様に梓さんは言う。

「いいえ・・・」

「そうですか。それじゃあ、話しましょうか。」



「あの時は、挨拶もなくごめんなさい。

私天馬が他の女性の部屋にいるものだから、

驚いちゃって。失礼な事を言ったのも、謝るわ。

ごめんなさい。」

梓さんが深々と頭を下げるので、私もつられてやっ

てしまう。案外落ち着いた性格のようだ。

「それより、どうして私がライバルなんですか?」

早くその答えを聞きたい。すると、

「貴方がその理由に気付くまで、私をライバルだと

認識するまで、私は言いません。」

梓さんは少し笑いながら言う。

「わかりません。なんで私が貴方をライバル視しな

ければならないんですか?」

梓さんの心が読めない。

「それは言えませんが、そのうちそうなります。

なんせ貴方はいつか・・・

天馬が好きになるからです。」

私は梓さんを見た。 私が天馬を好きになるなん

て・・・天と地がひっくりがえってもありえない。

「私は鸕宮家の傘下。当主にそんな感情持つわ

け・・・」

「貴方達ってさ・・・

本当にただの当主と傘下かしら?」

梓さんは探るような目で、私の心を覗いてきた。

最悪な1日の終わり→←梓からの挑戦



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:双星の陰陽師 , 天馬 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

レモン - このお話はもう、終わってしまったんですか?楽しみにしてたので残念です。 (2018年2月4日 16時) (レス) id: 5aac9fd1e3 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 夜世井さん» コメントありがとうございます! (2017年5月29日 19時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
夜世井 - アイツて誰?!更新楽しみにしてますね! (2017年5月28日 13時) (レス) id: 7ab112d914 (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - 美姫♪さんりんりんさんもありがとうございます! (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
猫ポン - つーちゃんさん» いえいえ、いつもありがとうございます! (2017年5月16日 20時) (レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:猫ポン | 作成日時:2017年5月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。