開久のショタツッパリの憂鬱。【今日から俺は！！】【男主】 (ページ10)

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ヤクザは制圧した。

警察は呼んでいたし、警察が突入してくる前にずらかろうと思っていた。

「…ねぇA君…A君って、一体…」

そう赤坂さんに問われる。

あぁ、そうだった。ちゃんとした自己紹介はまだだったな。

そう苦笑いし、下げていた頭を上げて微笑みかけた。

『…はい。自己紹介が遅れました。

俺は鶯谷A、開久の二年生です。』

ポカーンと鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている。

『なぁに驚いてるの。もしかして俺が小学生とか中学生かと思った？』

「…ごめんなさい」

そう思っていたらしく、素直に謝る赤坂さん。

…うん、素直で美人でいい人だ。優良物件だな。

『…さてと、そろそろサツが来ちゃうかも。伊藤さんは…歩けるね。三橋さんは無理？っぽい？』

「…見りゃ分かるだろ…」

『無理かぁ。』

運ぶの嫌なんだけどなぁとｸﾞﾁｸﾞﾁいいながら三橋さんをお姫様抱っこしながら裏口に回る。

「おい！？」

『この方が運びやすいの俺は！病院まで我慢して！』

三橋さんは格好悪ぃ…と手で顔を覆い、赤い顔を隠した。

後ろでｸｽｸｽと笑う二人を見て三橋さんは更に赤面した。