開久のショタツッパリの憂鬱。【今日から俺は！！】【男主】 (ページ5)

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「…え？何？迷子？」

「…えーっと、俺は伊藤で、コイツが三橋って言って…石橋と吉村じゃ、無いよ？」

金髪の人は少しめんどくさそうに俺を見つめている。

トゲトゲの人は屈んで俺に目線をあわせ、優しそうな声音で否定した。

一方綺麗な女の人はすこし戸惑いながら俺を見ている。

『……そ、ですか。ごめんなさい。人違いでした…』

ｼｭﾝｯと顔をうつ向かせた。

違った。だって情報通りの人だったから。

金髪パーマの学ランチに、トゲトゲ頭の長ラン。

こんな人、滅多に見ないから。

「…あ、えっとね。私、赤坂理子って言うの。僕、お名前は？」

『…鶯谷A。』

「お姉さん達ね、今から茶店に行くの。良かったらA君も来る？」

ﾊﾞｯと顔をあげる。

僕、ということはこの際無視だ。

茶店といけば、レスカにケーキに、パフェ！

『行くっ！』

「おーし、じゃあお兄ちゃんが肩車してやるよ。」

『肩車！』

トゲトゲ頭の……否、伊藤さんはいい人だ。

そして赤坂さん、彼女もいい人。

伊藤さんは俺を持ち上げて方にのせる。

『トゲトゲェ…』

「……」

前方が見えない。

トゲトゲが邪魔なのだ。しかも地味に固い。

「…伊藤貸せ。俺が肩車してやる。」

ﾋｮｲと俺を伊藤さんから引き剥がし、金髪の人の肩に乗せる。

『高い！』

「そりゃ、そうだろ。」

『わんこより高い！』

わんこ、に三人は疑問を持ちつつも、いろいろと俺に話しかけてくれた。

…あれ、俺子供だと思われてる？