紫の王子さまとの、甘い甘い生活

結婚式 ページ36

【ななもり。side】


さて、今日は……。


る「なーくん、落ち着いてください！」


俺は、るぅちゃんに言われてもさっきから自分のいるところを行ったり来たりと落ち着かない。


さ「無理もないだろ」


俺はタキシードを何度も乱れてないか確認する。
今日は……Aと俺の結婚式。


ジ「なーくん。似合ってるで」


な「ありがとうジェルくん」


莉「あ、お嫁さん来たよ」


「なーくん！」


莉犬くんの言葉通り、花嫁姿のAが現れた。
真っ白なウェディングドレス。
髪には、紫色のバラの髪飾りがついている。


な「A！ すごくキレイだよ！」


「ありがとう！」


こ「アツアツだなぁ！」


ころちゃんは顔をふにゃふにゃさせている。


さ「おい黙れ」


さとみくんがそこで、ころちゃんをチョップした。


「なーくん」


な「ん？ 何？」


Aを見ると、頰を赤く染めている。


「私、なーくんといて幸せだよ！」


Aはそう言いながら、まぶしく笑った。


な「俺も！ Aがいてくれて、幸せ！」


俺はそう言って、Aの手を取った。
この手は……Aは……絶対に離さない。



「紫の王子さまとの、甘い甘い生活」End

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