ユチョン★彡ボクの彼女は超能力者 (ページ13)

今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:12,852 hit

泥棒！？ページ13

あれから、時々ユチョンが店に来るようになった。
大抵ガラガラのこのお店では、ユチョンが来ると
私は自然にユチョンのペースに巻き込まれ、話の相手にさせられる。

ついつい、話込んでしまうこともあったけど、
私は、ユチョンに連絡先を聞かれても、頑として答えなかった。

明日がクリスマスイヴという日に、急に冷え込んできて、
私は、風邪をひいてしまった。

マスターには、休みの電話を入れ、
風邪薬を飲んでフトンで寝てる。
１人暮らしだから、誰もいないし、
体は熱でだるいから、何も食べる気もせず
ただ、フトンの中で寝ていた。

こういう時に、あの未来が見える力があれば、
コンビニでおでんでも
買っていたのに・・・

ピンポーン

滅多になることのないインターホンがなった。

また新聞の勧誘かな・・・

私は、もちろん出ない。
ゴハンを作るのが、めんどうなくらいなんだから、出るワケがない。

すると、何度かインターホンの音が続く。
５回は鳴っただろうか。

勧誘にしては、イヤにしつこい。

でも具合が悪いから、絶対に出ない。

こんくらべか、なんて、
熱にうなされた頭でバカなことを考えていたら
急にインターホンの音が聞こえなくなった。

やっと、あきらめたか・・・

しばらくして・・・

私は、少し眠りに入りかけていたとき

突然ガチャガチャと鍵の開けるような音が聞こえてきた。

まさか、泥棒！？

私は、急に、怖くなった。

さっきまで、フトンから出ない気マンマンだったのに、
防犯用に置いてあるバットを持って、ドアの前に立った。

そして、鍵が開いてドアが開いたと同時に、
バットを頭上に高く降りあげた。

2010.11.17