ユチョン★彡ボクの彼女は超能力者 (ページ12)

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嬉しい？ページ12

マスター「Aちゃん、できたよ」

マスターの声で、途端に我に返った。

A「あっ、ハーイ、マスター！
ちょっと、ふざけないでよ」

最後は、ユチョンに言った。

私は、ユチョンの手をふりほどき
マスターのいるカウンターのほうへと向かう。

マスター「これ、その窓辺のお客様にね」

(窓辺のお客様って、客ひとりしか、いないじゃん・・・)

心の声は、さておき、私はマスターが作った、サンドイッチを、
しぶしぶ、またユチョンの席へと向かい運ぶ・・・

私は、無言でユチョンのテーブルにサンドイッチを運ぶ。

ユチョン「ちょっとーそこの可愛い店員さん？
何にも言わないのっていうのは、ないんじゃないんすか～？
俺がオーダーしたのは、何かな～？」

A「ハイ、サンドイッチ？
これで、良い？」

ユチョン「もしかして、Aって、ツンデレ？
あ、デレはないから、ツンツンか。
じゃ、俺は、マゾか？
ありえねぇ～プハハハ～」

ユチョンは、１人で、なにやら、ウケている・・・

でも、なんか、楽しい・・・かも・・・

絶対ユチョンには、言わないけど・・・

そんな私の様子を見ていたユチョンが、あぁ～と下から私を
見るように笑って

ユチョン「本当は、A、俺が来て嬉しいんでしょ？
嬉しいなら、素直に笑って。
ほら。ほら。ホラホラホラ～」

ユチョンは、おどけて、私を笑わせる。
私は、ユチョンにつられて、とうとうと笑ってしまった。

ユチョン「ほら～、Aは、笑った顔が、もっともっとカワイイ♪」

ユチョンと一緒だと、どうも調子が狂う。

こんな人、今まで生きてきた中で、はじめてだ。

私は、人に対する不安よりも
ユチョンの楽しい世界に、どんどん巻き込まれて
きたくなったのかもしれない。

でもそれは、まだ自分でも気づかないフリをしていた。

ユチョンが、あまりに魅力的だから
私は、ユチョンを失うのが怖かったのかもしれない・・・

2010.11.16