ユチョン★彡ボクの彼女は超能力者 (ページ11)

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お客ページ11

次の日、店に着くと、珍しく店長以外のお客が窓辺に１人いた。
黒いニット帽に、黒いジャケット、デニムに
足元は、なぜかビーチサンダル。

クリスマス近い１２月にビーチサンダル！？

おかしな客だろうか、私は、客を避けるように、キッチンのほうへと
向かおうとしたら・・・

客「A！！」

突然、客に呼び止められた。
しかも、私の名前で。

私は、客のほうに顔を向けると、知ってる顔が
こちらを向いて微笑んでいた。

ユチョンだ・・・

私は、驚きのあまりに言葉が出てこない。

ユチョン「やっぱりAだぁ。
見つけたぁ、オレの天使～♪」

ユチョンは、あの可愛い無邪気な笑顔で
コーヒー片手に、こっちを向いて微笑んでいる。

私は、店長をチラッと見てから、ユチョンの席へと
ツカツカと足早に向かう。

A「ちょっと！なんで、アンタがここにいるの？」

ユチョン「なんでって、Aが、オレに電話くれたんじゃないんすか？
着信の番号にかけたら、このお店で、場所を教えてもらって
ここに来た。
そんなに早くオレに会いたかったんすかA？」

ユチョンは、私の手首を掴む。

A「ちょっと！やめて」

私は、ユチョンの手を振り払おうとしたのに
可愛い顔をしても相手は男。
ユチョンの強い力で、私は手を振り払うことができない。

ユチョン「A、手が冷たい。
手が冷たい人は、心があったかいんすよ。
知ってる？」

ユチョンの温かい手に掴まれて、私は、顔が赤くなるのを
感じていた・・・

2010.10.31