体調不良の黄緑くん

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・・・宏太


薬をもらって病院を出ようとするとLINEがきているのに気付いた。


宏「伊野尾…？」


グルチャじゃないのはめずらし…と思って開くと


『今日はもう病院行ったら家帰れよ』


ふふっと笑みがこぼれる。

彼なりの優しさなんだろうけど、あまりにもぶっきらぼうだ。



今までの個チャを見直すと、


『やあぁああぶ！！！』

『ねえ！聞いた！？大ちゃんがこけた話！！！』


わざわざ個チャに送ってくんなよ、と返せば


『いいじゃんー！薮なんだから！！』


騒がしい。

今でも意味わかんねぇなと思いながら、

『ありがと、そうする』

と返信。



するとピコンッ、ピコンッと次々にLINEが。


全部個チャで来てる。









んー…。俺、良い仲間持ったわー……。






光『大丈夫か？ちゃんと病院行ったか？薬もらえた？』

涼『薮ちゃんのポジション少し変えたよ！大ちゃんが動画送ってるはず！』

侑『だーじょーぶ？ちゃんと薬飲んでね？』

雄『今日はもうこっちもレッスン終わったよ。お大事にね。』

裕『めっちゃ光くんとか光くんとか光くんが心配してたよ！もちろん俺も！無理はしないで！』

圭『ちょっとポジション変わっちゃったけどごめんね！でもこれで負担減らせると思う！』

大『ポジション変更後の薮ちゃんのポジションはここだよ！』


大ちゃんから送られてきていた動画には、


【薮ちゃん】


と手書きの文字で書かれた紙を体に貼った大ちゃんが皆の中で踊っていた。


踊り終わると、

『はははっ！大ちゃん薮くんの身長に足りてないからー！！笑』

『せめて裕翔だろ！笑』

と賑やかな声が聞こえる。


壁に立てかけられて録画されていたらしい携帯に大ちゃんが寄ってきてピースをすると動画が終了。









よっし。帰ったら練習だっ！

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