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・・・雄也
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俺の名前を呼ぶ声が聞こえて目を覚ますと、
薮くんが真っ青を通り越して真っ白な顔でこっちを見ていた。
雄「薮くん、顔色悪いよ?」
悪いどころじゃないんだけど…。
宏「む…り…っ」
雄「薮くん!?」
薮くんが目を閉じた。
息も荒いし、目の下のクマ。
昨日寝れてないんだ…。
俺も起きていればよかった。
雄「どうしようどうしよう!!」
誰かに言うべきか、
今日のライブはどうなるのか、
薮くんは元気になるのか、
何をすればいいのか、
雄「だ、誰か来て、」
ドアを開けて廊下に出る。
雄「誰か。ねぇ、薮くんが…」
侑「ん……どうしたの雄也。」
ひょこっと知念が顔を出す。
雄「薮くんが、どうしよう」
侑「落ち着いて雄也。大丈夫だから。ね?」
テンパる俺に状況を察した知念は小さい背で俺の背を撫でた。
少し落ち着いた俺に、知念は急ぐ。
侑「雄也の部屋あっちだよね?まさか宏太ほったらかし?」
雄「あ…そうだ…薮くん…!!」
朝早いホテルの廊下を走る。
部屋のドアを勢いよく開けて中に走りこむ。
侑「宏太!宏太!!」
薮くんは目を閉じたまま。
俺達の騒ぎで起きたのか皆も入ってくる。
涼「知念?どしたの。」
侑「宏太、絶対昨日より悪化してる。」
光「熱測って」
慧「俺何か冷やすものもらってくる。」
圭「裕翔、飲み物買ってこよう。」
裕「ん。」
大「高木、大丈夫だからな?」
大ちゃんが声をかけてくれる。
熱を測っている間、俺は何もできなくて立ちつくしていた。
光くんと知念が体温計を見て顔を見合わせる。
侑「なんでこうも無理しちゃうかな…」
光「しょうがない。今日のライブは休ませて___」
宏「______待って…俺…出る…」
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サクラ(プロフ) - hiyoriさん» ありがとうございます!またリクエストするかもです!よろしくお願いします (2017年1月23日 18時) (レス) id: d7def24883 (このIDを非表示/違反報告)
hiyori(プロフ) - konazatouさん» コメントありがとうございます!体調も戻りましたので、更新を再開しようと思っています。少しだけ、お待ちください! (2017年1月16日 18時) (レス) id: a4eca306a4 (このIDを非表示/違反報告)
konazatou(プロフ) - コメント失礼します!前作楽しく読ませていただいています(*^^)リクお願いしたいです!薮ちゃんとが過労で倒れる話をお願いしたいです! (2017年1月15日 18時) (レス) id: 2a4a623f13 (このIDを非表示/違反報告)
真弥るん(プロフ) - コメントのお返し、嬉しかったです♪(hiyoriさんが初めてだったので...)これからも、更新お願いしますねっ★ (2017年1月3日 20時) (レス) id: 02b4ff1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
hiyori(プロフ) - 真弥るんさん» そう言っていただけて嬉しい限りです!喘息回は他の回に比べて調べる時間が少なく心配だったので良かったです。更新頑張ります! (2017年1月3日 20時) (レス) id: a4eca306a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiyori | 作成日時:2016年9月22日 22時