【進撃の巨人】自由と信念_Ⅱ【ツイステッドワンダーランド】 (ページ8)

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｢その後、無事その巨人の捕獲には成功した。
だが其奴から何かを聞き出すことは叶わなかった。｣

アニの白い面が水晶に覆われていく。
絶望的なまでの無力感だった。
何故答えない。
何故口を開かない。
アニ・レオンハートは、棺で四年余り眠り続けている。

｢その巨人が壁につけた傷から壁の中身に巨人がいることが発覚した。｣
｢……巨人から守る為の壁は、巨人で出来ていたのか？｣

クルーウェルの質問は最もだった。
壁を神に見立てて崇める教団の教祖を問い詰め、ハンジが激昂。
人類の自由を取り戻す為に戦っている、と叫んだハンジ。
……では、自由とは何か。どうやったら自由になれるのか。
海の向こうにいる敵を全員殺せば自由がやってくるのか、とエレンは聞いた。
＿＿それが分かれば、俺達も大義を背負って戦えるのか？

｢そしてそれから数時間後、城で休息していた調査兵団を複数の巨人とその巨人たちを操る”獣の巨人”が襲った。｣

本来夜間に活動を行えない巨人。
それはエレンも同じで、エレンも夜は巨人になることは出来なかった。

｢しかし襲われた調査兵団内にも巨人が居た為、俺の同期は全員生還した。｣

そう、あの時点で怪しむべきだった。
ヒストリア……”クリスタ”に引っ付いていた彼女に隠し事なんてあるように見えなかったのだ。

｢俺の所属する兵団＿＿”調査兵団”は一時的に二番目の壁の上に避難、そこで俺の同期二人が”超大型巨人”と”鎧の巨人”であることが発覚した。｣
｢おいまさか、九年前の超大型巨人って｣

ジャックに頷き掛ける。
マジかよ、と額に手を当てるジャックはきっと仲間思いの良い奴なのだろう。
俺だって信じたくなかった。
初めてできた仲間のうち三人も裏切り者がいたなんて。
あの日々が全て偽りだと、幻想だと突きつけられているようだったから。

｢その後エレンはその二人に連れ去られるが、調査兵団と憲兵団によって奪還、その後エレンは座標の力を覚醒させることで巨人を操り、無事作戦は成功した。｣
｢その、座標の力というのは？｣

学園長の質問にどう答えようか考える。
彼らユミルの民は”見えない何か”で繋がっているとエレンは言った。
そしてその”何か”が交わるのが座標＿＿始祖の巨人である、と。

｢……俺たちの種族の始まり、”ユミル”が所持していたという始祖の巨人が”座標”だとエレンは言っていた。｣

さて。
本題に行くとしよう。

｢今までの話から分かったと思うが、巨人の正体は人間だ。｣