この世界にはきっと何もない

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有岡「へぇ〜、やぶくんがねぇ〜？笑」




薮「ニヤニヤすんな」




有岡「薮くんにそんな感情芽生えるなんて驚き。笑」






結局、俺がこんな時頼るのは、いとこの大ちゃんであって







有岡「やぶくんがねぇ〜？笑」






ニタニタ笑うこいつがウザったらしい。






薮「っくそ、うざい。」




有岡「でも、やぶくんなら気づいてるでしょ」






急に話を変えたり、表情がコロコロ変わるこいつがどーしても憎めない。






薮「なんのことだよ……」



有岡「だから、その子のことすきってこと自覚してるけど気付かないふりしてんじゃないのって」





やたら落ち着いた口調で話すこいつは年下なのに大人に感じる。







有岡「あ、ごめん、彼女から電話きてるから帰る。笑」







嫌味ったらしく『彼女』の部分を強調して席を立つ彼。






有岡「1回くらい素直になってみなよ。そしたら解決する話だよ。笑」






あ、行動で示す方がやぶくんはやりやすいかもね？笑





なんて付け足して『もしもしっ？ゆーり？』と電話しながら店を出ていった。

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