喧嘩 ybhk ページ33
のんりある大学生。
「はよー。光、朝飯。」
いつもの反応がない。
ソファーの塊を見ると、しっかり着替えてプルプル震えていた。
「どうした？」
俺呑気に聞くと、光はかなり怒っている様子で、
「やぶのばか。もう知らない。」
と言ってまた膝と膝の間に顔を埋めた。
「何だよ。言わねぇとわかんないっつーの。」
「だって！約束したのに、やぶ起きないし、予定なんかいれちゃってるし。やぶのばかー！」
俺が寝起きの脳みそをフル回転させて思い出した約束。
ちょうど一年前、二人で行った海に行った。その帰りに光は『もう帰るのかぁ…じゃあさ、また来年の今日に来よ。約束！』と、二十歳手前らしくなく小指を絡ませ『ゆーびきーりげーんまん。うーそつーいたら針千本のーます。指きった！』
と、笑顔で歌った。
そのことをいってるのだろう。
「針千本のます！バカ！知らない！もう出てくもん、いのちゃんとこいく！」
バタバタと手ぶらで家を出ていった光。
健気に一年前のことを覚えていたのか…可愛いな……
って、違う。
とりあえず今日出かける約束をしていた雄也に『悪い。光の機嫌そこねた。今日行けない。』とLINEして、伊野尾の家に向かう。
光は何かあるととりあえず伊野尾の家に行く。
のんびりと歩いて、光を落ち着かせる時間をつくった。
しばらく歩いていると、伊野尾から電話がかかってきた。
『薮、どこいんの？光がうちきてんだけど。約束すっぽかされた。とかなんとかで。』
「ごめんごめん。今向かってるからちょっと落ち着かせてやってよ。光は一番伊野尾に話すからさ。」
今度なんか奢れよ。ときれぎみに言われ、電話はきれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美鈴(プロフ) - hituziさん» ご愛読ありがとうございます！更に続き、頑張ります。 (2019年8月27日 6時) (
レス) id: c3925e2dd7 (このIDを非表示/違反報告)
hituzi(プロフ) - はじめまして！いつも楽しみに見てます！鎌倉大学付属校の更に続きが気になります！ぜひ書いていただけると嬉しいです！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 9f5ecb66fa (このIDを非表示/違反報告)
美鈴(プロフ) - minaさん» わかりました！ぷりんが終わり次第やらせていただきます！ (2019年5月19日 19時) (レス) id: c3925e2dd7 (このIDを非表示/違反報告)
mina - はじめまして、いつも見てます！鎌倉大学付属校の続きを見たいです！良かったらお願いします!!お話大好きです！ (2019年5月19日 19時) (レス) id: 1937afa3e3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかやぶ愛ing - はい！これからもリクさせていただきます！ (2018年10月23日 21時) (レス) id: 2e64229429 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みすず | 作成日時：2018年7月28日 19時
