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J115 #2 ページ39

雄也と出会ったのは雄也がまだ4歳の時だった。
今でも覚えている。




「君、どこから来たの?」




その日は塾の授業が少しだけ伸びて、家に帰ったのは23時を回っていた。

小さい子がうちの家の前でしゃがんでいた。震えていた。



その子はただ泣きじゃくっていた。
どうやってここまで来たのか問えば「逃げた」と返ってきた。

腕にくっきりとついた赤く丸い傷痕に違和感を感じて、俺の帰宅を待っていた親を呼びに行ったのもは覚えている。

その傷の痕は正確には火傷の痕だったことが後に判明するわけだが。



雄也は本当に逃げてきていた。

深夜に母親がいないことを分かっていた雄也はその隙にドアを開けて外に飛び出したという。

ただ、普段ろくに外に出るわけもなく、道なんか一つも分からなかった。
ひたすら走って歩いてを繰り返しているうちに我が家の前に到着。そこで心が折れてしまったようだった。





「ねぇ、どの色が好き?」

最初に交わした会話はそれだった気がする。


飲み物を飲むためのコップを渡すのに言ったセリフだった。
確か親は警察と話をしていて、雄也にとっては束の間の休息だったと思う。



ピンクとオレンジと青と緑。
俺が昔使っていた色とりどりのプラスチックのコップ。取っ手がついた小さいコップ。



その子が訳がわからないというように首を傾げるから、話した。



「俺はねぇ……」

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青空と虹(プロフ) - わざわざ言っていただいたのにすみません……これからもよろしくお願いします! (2021年2月2日 2時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - 青空と虹さん» いえいえ!了解しました、これからも応援しています! (2021年2月1日 21時) (レス) id: 802ab26e17 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - ぷく顔信者さん» はじめまして!コメントありがとうございます。今のところ自分の作品はイニシャルを入れずに伝えたいな、と思っており、入れずに進める方針です。読みづらくなってしまい申し訳ないのですが、誰が話しているのか考察して欲しいな、という作者の我儘です。ごめんなさい! (2021年2月1日 20時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - 初めまして!まだ数話しか更新されていませんが、楽しく読ませてもらっています(´˘`*) 差し出がましいのですが、鍵かっこの初めに誰が話しているかわかるようにイニシャルなど入れていただくことは可能でしょうか…? (2021年2月1日 19時) (レス) id: 802ab26e17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空と虹 | 作成日時:2021年2月1日 0時

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