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F93 #3 ページ3

キッチンで洗い物をしていた時、



「宏ちゃん、これ。」

「ありがとう。」




慧くんのお盆を下げてきてくれた光が心配そうに眉をハの字に曲げた。
プレートの上のハンバーグは1/4しかなくなっておらず、ご飯も味噌汁も半分以上残っている。



「宏ちゃんのハンバーグ、美味しいのに……。」

「きっと慧くんも食べたくないんじゃなくて食べれないだけだと思うんだ。ゆっくり見守ろう。ね?」

「うん……」

「慧くん、最近どう?」

「ありがとうって言ってくれるよ。声ちっちゃいけど。」

「そっか、それならよかった。」



同学年の光なら少しくらい心を開いてくれやしないかと思って同じ部屋にしたけれど、どうなんだろう。やっぱり一人部屋の方がよかったかな、なんて考えてしまう。

施設に来て以来、3、4回しか見たことのない顔。

光だけでもいいんだ。光だけでも心を開いてくれれば、俺らには開かなくたっていい。



「光〜大貴〜お風呂溜まったから入っちゃって〜!」

「大ちゃん連れてお風呂入ってきてくれる?」

「わかった…」



光の目が不安げに揺れる。
頭をぽんぽんと撫でてやると、大ちゃんを呼びにリビングへと向かった。


「もったいねぇな…」


目の前にあったほとんど残った小さめのハンバーグを口に運ぶ。
マヨネーズを入れたハンバーグから肉汁がたっぷりと溢れ出た。



「本当に時間経っても美味しいんだな。」

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青空と虹(プロフ) - わざわざ言っていただいたのにすみません……これからもよろしくお願いします! (2021年2月2日 2時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - 青空と虹さん» いえいえ!了解しました、これからも応援しています! (2021年2月1日 21時) (レス) id: 802ab26e17 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - ぷく顔信者さん» はじめまして!コメントありがとうございます。今のところ自分の作品はイニシャルを入れずに伝えたいな、と思っており、入れずに進める方針です。読みづらくなってしまい申し訳ないのですが、誰が話しているのか考察して欲しいな、という作者の我儘です。ごめんなさい! (2021年2月1日 20時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - 初めまして!まだ数話しか更新されていませんが、楽しく読ませてもらっています(´˘`*) 差し出がましいのですが、鍵かっこの初めに誰が話しているかわかるようにイニシャルなど入れていただくことは可能でしょうか…? (2021年2月1日 19時) (レス) id: 802ab26e17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空と虹 | 作成日時:2021年2月1日 0時

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