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シーク #1 ページ26

ピンポンと軽快にチャイムが鳴る。



玄関の鍵を開ければ目の前には宏太がいた。



そりゃそうか。俺が呼び出したんだ。





「ひかる？さっきは、あの……」



「いいからちょっとこっち来て。」





宏太の腕を引いて廊下を進む。


リビングに着いたとき、宏太は一瞬驚いたような顔をしてから妙に納得したような顔になった。





「それで？話って。」



「わかるだろ。」



「そこに寝てる子のこと？」





ソファで眠る有岡くんに視線をやる。





「俺と有岡くんは兄弟な訳？」



「……そうだな。」



「『異父』兄弟でしょ。」



「あぁ。」



「じゃあ俺は自分の母親を殺した訳だ？」



「っ………そうだよ。」





なんだかここまで来たら受け入れてしまっている自分がいた。






「でも、お前のせいじゃない。」




「宏太はそれしか言えないの？」




「お前のせいじゃないんだよ。」




「何がだよ。」




「俺の……せいなんだよ。」




「は？」




「お前の母親が死んだのは、俺のせいなんだよ…。」

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