記憶とルール #15 光s ページ33
昔話も終わり、やっと寝ようかということになったのは、午前3時。
みんなも寝静まった頃。
あれ?おれ誰かになんか伝え忘れてねぇか?
よーく思い出せ、おれ。
あっ!!
光「いのちゃん、起きてる?」
こちらに背中を向けているいのちゃんに声をかけると
慧「起きてるよ。」
と返ってくる。
光「いのちゃんさ、飛び降りる時、『ごめんね、光。』って言ったでしょ?なんで?」
慧「光に死を見せたくなかったから…かな?ただでさえ人が死ぬことに敏感な光にまた死を見せちゃう、って思ったからだと思う。」
光「そっか………あとさ、なんでこっち来たの?怖かっただけじゃないでしょ?」
慧「みんなに言われたんだお前なんか………必要じゃないんだって。」
光「そっか…。じゃあ最期にもう1個質問。俺のこと、どう思ってましたか?」
慧「大好きです。今までも、これからも。」
「もちろん友達としてだよ?」
っていういのちゃんは、あの日屋上で見たいのちゃんとは全然違って。
もっと、もっと輝いてる、昔のいのちゃんだった。
光「俺も大好き。これからもずっと。」
慧「ありがとう。おやすみ、光。」
まだ1番大事なこと伝えてねぇ!
光「あのさっ…いのちゃんのこと大好きな人はいっぱいいるからね!」
慧「ありがとう…ありがとね、光…。」
こちらにくるりと体を向けたいのちゃんの目からは涙が溢れていた。
慧「こんなに…嬉しいことないよ…。」
いのちゃんはそう言って笑顔になった。
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青空と虹(プロフ) - 白米さん» コメントありがとうございます!頑張って考えた甲斐がありました^^* 2人の友情の強さだったりが伝わっていれば幸いです。 (2017年1月11日 0時) (レス) id: d4c09a2bdb (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - とても感動しました!いのひかの友情が最高です! (2017年1月5日 9時) (レス) id: eacec3ed53 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - ことさん» ありがとうございます!もう少しで完結なので、最後まで読んでいただけると幸いです。 (2016年10月8日 21時) (レス) id: b32cda90db (このIDを非表示/違反報告)
こと - 続き楽しみデス。頑張ってください (2016年10月5日 16時) (レス) id: bdfd1bb388 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 夕焼けさん» わざわざありがとうございます!返信遅くなってしまいすいません((ペコリ これからも頑張りますね! (2016年9月9日 23時) (レス) id: b32cda90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空と虹 | 作成日時:2016年8月25日 22時