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八乙女side
八「っはあ！薮っ！」
俺は走って家に戻った。
距離で言うと2km。全力疾走だったからちょっぴり苦しい。
薮「どうしたんだよ、光」
どうしたんだ、って。そんなの決まってる……
薮に別れを告げに来たのだ。
『わがまま、って思ってるんだったら別れた方が楽だよ』
この時俺は薮に甘えられてないことに気づいた。
同時に薮も俺に甘えられてないんじゃないか、って思った。
誓いのキスをした時はこの人生で一番幸せだったのに。
今はその思い出が辛くて。
この指輪だって、薮が今あげたいのは知念だろ？
知念がいいんだろ？
知念なら俺と違って甘えられるんだろ？
俺は薮を縛り付けたんだ……
カラン……
八「もうこの指輪いらない。捨てといて。それだけ言いに来た。さよなら」
薮「え……光……？どうして……？」
あとは何も言わなかった。
薮の困惑する声がどんどん遠くなってく。
薮からどんどん離れていく。
八「薮、幸せになってね。ほんとは大好きだから……」
玄関から出る時、俺は消え入りそうな声でそう呟いた。
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aiotcnyyy(プロフ) - 美音さん» あり岡です！どっちか分からなかったので、助かりました！ (2018年7月9日 22時) (
レス) id: e125c685a0 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - コメント失礼します。たぶん伊野尾くんは光くんのことを「光」って呼び捨てで呼んでると思います!! 更新がんばってください!! (2018年7月9日 22時) (レス) id: 0ff438b28e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aiotcnyyy | 作成日時：2018年7月4日 3時
