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八乙女side
俺と薮は付き合っている。
みんなが思う通りの熟年夫婦。
お互いがお互いのことを知りすぎて怖いくらいだ。
そんなはずだった。
薮「知念〜！」
知「宏太〜！」
なんかモヤモヤする。
なんだか分からない気持ちが俺を支配する。
いつからだろうか。
薮と知念を見るとこんな気持ちになるのは。
胸がきゅうっ…、って締まって苦しくなる。
なぜか涙が出てきそうになる。
でも、俺は不器用で。
この気持ちをどうにかする勇気もない。
俺はただ薮と知念を見つめることしか出来ない。
お似合いだな、なんて思ってしまったのは嘘じゃない。
＿＿＿＿
八「ただいまー……」
誰もいない家に自分の声が響く。
まだここに住み始めた時は薮と一緒に帰宅していた。
懐かしいな……
笑顔で声を揃えて、「ただいまー！」って言って、薮が脱ぎ散らかした靴を俺が綺麗に片付けて。
八「……っ」
あの時の面影はこれっぽちもない。
俺が1人、自分の靴を揃えて家に入るだけ。
俺はもうそろそろ薮のパートナーを解約されるのかな。
左手の薬指に光るリングを見つめて、涙を一筋流して、俺は夕食の準備を始めた。
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aiotcnyyy(プロフ) - 美音さん» あり岡です！どっちか分からなかったので、助かりました！ (2018年7月9日 22時) (
レス) id: e125c685a0 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - コメント失礼します。たぶん伊野尾くんは光くんのことを「光」って呼び捨てで呼んでると思います!! 更新がんばってください!! (2018年7月9日 22時) (レス) id: 0ff438b28e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aiotcnyyy | 作成日時：2018年7月4日 3時
