トクン…ってなるのは…。 ページ3
緊張とは違う…。
気持ちが…なんだかそわそわする…。
DH「寒くない?」
車から降りて式場まで歩く。
少し先にいるドンへが振り向いて聞いた。
「ん…大丈夫。」
DH「…^^」
やさしーく笑ってわたしに手を差し伸べる。
その手を迷わず取ろうとした自分。
「…駄目だよ(汗)。人…いっぱいだから…(汗)」
本当は、ぎゅぅーって繋ぎたい。
腕にぎゅぅーって捕まりたい…。
DH「…大丈夫だよ。」
わたしが追いつくのを待って、
わたしの手を無理矢理取って繋いだ。
ううん、
ぎゅぅーって握った。
「……(汗)」
ドンへは…何にも感じないんだろうか…。
ミンスは…、わたしの色んな初めてを知ってる人なのに…。
でも、ミンスは結婚するわけだから…。
特に何も思うことはないか…。
『ぉお!ドンへ!!』
誰かが呼ぶ声…。
それに驚いて手を離そうとした。
DH「ははっ(笑)久しぶり!(笑)」
「…っ…(汗)」
けど、わざと…。
離そうとするわたしの手をもっと、もっとぎゅぅーって握った。
『ぇ?お前ら…付き合ってんの?^^笑』
「……(汗)」
話したことはないけど、きっと昔廊下や教室で顔は見てた。
DH「ぅん^^なんで?^^笑」
「…!!(汗)」
それからよく聞く会話が続いてて、
なんだか微妙に居づらくて、
通り過ぎる女の人の視線なんかも気になって……
「ドンへ…」
小さくドンへをトントン…ってした。
DH「…??どーした?」
「ちょっと…トイレ…」
DH「…一緒に行く?^^」
「行くわけないでしょっ(汗)、手…離してっ」
DH「場所…わかる?」
「ん、大丈夫。」
手が離されてすぐ、ドンへに背中を向けて歩き出した。
落ち着かない…。
今は…ミンスがどうこう…よりも、
いくらプライベートだからってあんな風にわたしを連れて歩くドンへに落ち着かない…(汗)。
静かに座れる場所を探す。
ひと気のない場所……。
「…………」
大きなドアから出てきた、白いタキシード姿の新郎…。
この距離でも…。
すぐにわかった…。
こっちに歩いて来るミンスから、
反射的に逃げようとするわたし。
くるっと背中を向けてドキドキしながら歩き出す。
『A!』
「……っ(汗)」
思わず…足が止まる…。
何故か、胸がトクン…ってしたのは、きっとこんな風に呼ばれることが懐かしいから…。
「………(汗)」
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