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その後は、ゆっくりとだけど俺たちの中は縮まった？のだと思う。
｢Aくん！｣
｢あれ、どうしたの？明那｣
｢んーん！
ふわっち達に取られる前に先に会いに来ただけ！｣
｢A。この情報の裏を取りたいんだけど、ついてきてもらっていい？｣
｢いいよ。
それくらいお易い御用だ｣
｢……ありがとう｣
｢いいえ。
お礼なら、俺たちの縁を紡いでくれた明那にね？｣
｢……俺は、完全には信じんから｣
｢それが湊の思いならそれで良いんじゃないかな。
俺は、恩返しがしたいだけだからさ｣
＊
｢湊？｣
｢俺は……俺が、しっかりしないと。
俺が、一番年上だから。2人をちゃんと護らんと、いけないのに、｣
その日は、湊が体調を崩して2人で街へ行った日だった。
悪人に後をつけられ、森の中で野生の狼と共に襲われ。小屋に向かおうと歩いていた俺が見つけられたことが奇跡だった。
夜、訪れた小屋から出て夜空を眺めていれば静かに湊が小屋から出てきた。声をかけてみればその顔は泣きそうに歪んでいて、抱えているものなんて分かりやしないのに、自然と抱き締めて背中を擦っていた
｢＿＿湊は、ちゃんと2人を護れてるんじゃないかな。
"護る"って、色々あると思うよ。武力的なもの、立場的なもの、精神的なもの。
確かに今日は俺が武力でもって2人を身体的に守りはした。けどさ、2人はきっといつも湊に精神的に護られてるんじゃないかな。1人で、何からも護りきることは難しいよ。俺だって無理だもん｣
｢Aでも？｣
｢俺でも。
俺なんて未だに人間に関しての知識も少ないから、正直キミたちが何を思って行動して、俺にどうして欲しいかなんて分からないことだらけだよ。自慢出来るのはこの剣術くらい。だから、湊もたまには力を抜いていいんじゃないかな。湊の話術があるから、2人も安心して情報屋が出来るんだと思うよ｣
｢俺……ちゃんと、護れてた……？｣
｢うん｣
ポンポンと背中を撫でていれば、彼の顔が伏せられている首筋の当たりが濡れた感触がした。
それに気付かないふりをして、星空を眺めていた。
嗚咽が収まる頃には彼は眠ってしまっていて、そっと抱き上げて小屋の中に入る。
中ではやっぱり2人が起きていて、ドアを開けるなりこちらに視線が飛んでくる。
静かに、というジェスチャーを行えば、彼らは無言のまま頷いて湊の寝る場所を整えだす。
ほら大丈夫だよ、キミたち3人は愛し愛されてるんだから。
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りく(プロフ) - 日向さん» 楽しみにしております！ (2022年1月18日 4時) (
レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - りくさん» 頑張りますね！！取り敢えずは本編に繋がるまでのwtrの回復するまでのお話を書けたらなと! (2022年1月17日 23時) (レス) id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 日向さん» 素晴らしいですよね！！！（（ﾏｯﾃﾏｽ） (2022年1月17日 22時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - りくさん» 本編は幸せメインですが、こちらは完全に闇に染めてしまうのも手ですかねぇ？？笑 ……闇落ちって素敵ですよね← (2022年1月17日 22時) (レス) id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 日向さん» 幸せなwtrをずっと見ていたい！！！でもっ！！！！独りで苦しんでどうにも出来ないwtrもみたいｯ！ (2022年1月17日 19時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向 | 作成日時：2021年10月23日 14時
