if／夢幻 ページ36
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葛葉side
Aが休養期間に入ったと彼のアカウントからのツイートで知った。
報告が無いことに嫌な予感を抱きながらも、自身の配信が忙しくて気にすることが出来なかったある日。
ふとAに呼ばれた気がして彼の住居へと向かう。
直感的なものはあまり信じていなかったけれど、この時ばかりは行かないと後悔するような……そんな気がした。
｢＿＿は、？｣
合鍵で開けた先の物の少ない部屋の床に、血濡れのAが倒れていた。
｢なッ……、おい！おい、Aッ！！｣
駆け寄って抱き起こす。
そんな短い間にも必死に呼び掛け続けているのにAの返事はなく、投げ出された手から温度が失われ続けていく。
どうして、なんで。
いつか覚えた焦燥と絶望が首をもたげて俺の感情を覆い尽くす。
｢……うる、さいな｣
｢Aッ！！
おま、なんでンな怪我してんだよ！
はやく……はやく、治さねぇと｣
｢やめなよ、これ、もうおそいよ｣
そう呆れたように小さく笑うAはいつもの様で。
現状と表情との乖離が酷く焦らせる。
｢カミサマ、たおしたからさ。
これからは、あんしん、だよ｣
｢喋んなッ！！
はやく……りりむなら、｣
｢さいご、しっぱいしてね、のろいをうけたから、きっとおれは、たすからない｣
｢お前が俺を置いていくのかよッ！！｣
ゆったりとした口調でAが言葉を紡ぐ。
俺と会話をするつもりもなく、ただ必要な言葉だけを紡いでいく。
最後に叫んだ声は自分でも酷い声だった。
もしかしたら、泣いていたのかもしれない。それが冷静に現状を理解してしまった自分の感情の雨だとして、その正否を知るのは俺の腕の中で力の入らない身体を投げ出すAだけ。
｢……ふ。
たしかに…ね、おれが、くずはをおいてくなんて、おもわなかったなぁ｣
｢ごめん、ね｣
｢ゆる、しては、ぃわな、から｣
｢おれ、わすれ…な、で｣
その言葉を最期に、Aは動かなくなってしまった。
いくら温もりを伝えても、いつもと同じく冷えた指先が温まることはなくて。
そんな単純なことがこんな絶望を突きつけてくるなんて知らなかった。
眠っているようなのに、同じく永い時を生きる友人なのに、ずっとそばにいたのに。
こんなに早く終わりが訪れるなんて、知らなかった。
……知りたく、なかった。
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日向(プロフ) - りくさん» お眠だとwtrくんのIQは限りなく下がります^^ ありがとうございます！遅くはなってしまいますが更新頑張ります！！ (2021年11月18日 21時) (
レス) id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - ｳﾞｧｧｧwtrかっっっわいい…幼児退行するwtr……ありがとうございます…お仕事等大変かもしれませんが更新頑張ってください応援してます (2021年11月17日 2時) (レス) @page41 id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - VALSHEさん» ifルート作成してみました！気に入って貰えたなら良かったです〜！！ (2021年11月9日 11時) (レス) id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
VALSHE(プロフ) - ああああああああぁぁぁ😭😭😭😭😭ありがとうございますありがとうございます。もう心がしんどすぎて好きです！！ (2021年11月8日 20時) (レス) @page38 id: c2ab4ac1ed (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 木比灘さん» てぇてぇでてぇてぇになったなら良かったです！(？)主人公の雰囲気も気に入ってもらえたなら嬉しいです！｢終焉逃避行｣を知らなかったので今度聞いてみようと思います！今後も無理なく頑張ろうと思います！もしリクエスト等ありましたらお気軽にお願いします！！ (2021年11月7日 22時) (レス) id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向 | 作成日時：2021年10月19日 1時
