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お泊まり ページ6

「でも、付き合って一日で抱いちゃう程馬鹿じゃないから。」

彼は、「安心して、出来るわけが無いから」と付け足す。


(ああ、そうか。)

彼がYouTubeでどれだけ猥談を語ったかを、私は今頃思い出す。

そして、彼は普段からペラペラと話してしまってるのだ。



私は、警戒して一歩、二歩と下がる。

半分はからかっているが、半分は本当に警戒している。

学生という青春は終わっていて、口では何とでも言えるからだ。

「だから何もしないって!これ結構傷つくの!」


「本当に…?」

私は念入りに確認する。

「…うん。」

少し間が空いて彼は返事した。


(信用してもいいのか?)

私が泊めて欲しいと言ったのだから、多少は自己責任だと分かっている。

しかし、女子に、付き合いたての女子に猥談なんて話すだろうか。

もしかしたら、恋人同士なら猥談にならないのかも知れない。


私が正しいのか、彼が正しいのか。

今までリア充でもなかった人間だから、考えたことも無い。


「じゃあ、“俺”が先に風呂行って来るわ。」

彼から聞く、新たな一人称とお風呂の話で私の頭は見事に混乱する。

「…分かった。」


私は返事をして、ゲーム機を片付けてコップを台所で洗う。

台所の横の棚には、カップ麺が大量に積んでいて彼の食生活が丸わかりだった。

「晩御飯まだだよね?」

私は、エプロンを着ながら彼に聞く。


「まだだけど。もしかして作ってくれるの!?」

彼は目を光らせながら言う。

お風呂に行くのじゃなかったのか。


いつの間にか、彼は後ろから抱きついていた。

これが今で無ければ、心の底から喜んでいただろう。


「今はやめて。手が切れる。」

それだけ言うと、彼はまた黒い笑みを浮かべた。

「へー、後ならいいの?」


「抱きつくくらいなら、全然良いよ。」

本当の事を言うと、彼は「風呂に行く」と言って、そそくさとお風呂場に向かった。

照れ隠しなのかもしれない。



「…さて、久しぶりに頑張るか。」

期限に迫られて料理なんてしなかった私は、髪を括って気合を入れた。

料理→←帰り方



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設定タグ:YouTuber , そらびび , ゲーム実況者   
作品ジャンル:恋愛
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ツナおにぎり - はじめまして!やゆりさんの小説読ませていただきました!なんだか理想的な展開で、現時点の最後のところがすごい、なんか、めっっっっちゃいい!wすごい読んでいて楽しい小説でした!ありがとうございます^^ (2021年8月9日 17時) (レス) id: 2f5c5f7cda (このIDを非表示/違反報告)
_ましゅ.*。 - やゆりさん» 返信めっっっちゃ遅れて申し訳ないです!!やゆり様ぁぁぁぁお久しぶりです!!!おかえりなさいですッッッ!!改めて10000hitおめでとござまーす!私の小説もこの前1ヶ月放置しましたから大丈夫ですよ!wずっと応援してますのでやゆりさんのペースで頑張って下さい! (2020年12月13日 18時) (レス) id: 5bea49790c (このIDを非表示/違反報告)
やゆり(プロフ) - ▼あまね△さん» あまねさんお久しぶりです!!これからまたよろしくお願いしますー(*' ')*, ,)ペコリ (2020年10月30日 23時) (レス) id: db085b8aee (このIDを非表示/違反報告)
▼あまね△(プロフ) - おかえりなさい!!!!!!やゆりさまぁぁぁぁぁぁ (2020年10月30日 21時) (レス) id: 5e8d51ce7d (このIDを非表示/違反報告)
やゆり(プロフ) - しらはさん» ※このアカウントは私のアカウントで間違いないです (2020年10月30日 1時) (レス) id: db085b8aee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やゆり | 作成日時:2020年3月25日 18時

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