LINE ページ4
「あっ、LINE交換しよ。…抵抗あったら今度でもいいけど。」
彼は、私の赤い顔を放ったらかしのままで聞く。
彼は、急にタメ語になった。
数分前までは、敬語だったはずだ。
撮影の時も、ぎこちないタメ語だったはずだ。
(…ずるい。)
告白する前も、した後も、顔を真っ赤にさせられたのは、ほぼ私。
何処か、彼に遊ばれている気がして仕方がない。
(気にし過ぎかな…。)
そんな考えを他所に、私は彼に答える。
「うん、いいよ。」
そう言うと、同時にスマホを取り出す。
追加された彼のLINEのアイコンを見ては、幸福感を感じた。
「…ふふっ。」
「ん?何笑ってるの?」
私は無意識に笑っていたらしい。
「いや、そらくんとLINE交換出来て嬉しいなぁって。」
そのままの事を言っただけなのに、彼は「そっか。」と言って顔を背けた。
(さっきの事、変だったのかな?)
そう思い、急いで彼の顔を伺ったが、耳が赤くなっていて安心した。
安心っていうのも可笑しいけれど。
気づけば雨も雷も止み、都会の割に綺麗な星空が見えた。
(…わぁぁ。)
私は、その星空に魅了されていた。
彼にも見てもらいたかったが、まだ背けていた。
呼んでも返事は無く、埒が明かないと思ってLINEを打つ。
A空、見てみて!
少し馴れ馴れしい気もしたが、恋人という関係なので良しとした。
そらうわ!ほんとだ、すげぇ。
彼の顔を見れば、赤みは収まっており、ただ星空に夢中になっていた。
(顔、かっこいいなぁ…。)
改めて整った彼の顔を見た私は、星空では無く、彼を見つめていた。
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ツナおにぎり - はじめまして!やゆりさんの小説読ませていただきました!なんだか理想的な展開で、現時点の最後のところがすごい、なんか、めっっっっちゃいい!wすごい読んでいて楽しい小説でした!ありがとうございます^^ (2021年8月9日 17時) (レス) id: 2f5c5f7cda (このIDを非表示/違反報告)
_ましゅ.*。 - やゆりさん» 返信めっっっちゃ遅れて申し訳ないです!!やゆり様ぁぁぁぁお久しぶりです!!!おかえりなさいですッッッ!!改めて10000hitおめでとござまーす!私の小説もこの前1ヶ月放置しましたから大丈夫ですよ!wずっと応援してますのでやゆりさんのペースで頑張って下さい! (2020年12月13日 18時) (レス) id: 5bea49790c (このIDを非表示/違反報告)
やゆり(プロフ) - ▼あまね△さん» あまねさんお久しぶりです!!これからまたよろしくお願いしますー(*' ')*, ,)ペコリ (2020年10月30日 23時) (レス) id: db085b8aee (このIDを非表示/違反報告)
▼あまね△(プロフ) - おかえりなさい!!!!!!やゆりさまぁぁぁぁぁぁ (2020年10月30日 21時) (レス) id: 5e8d51ce7d (このIDを非表示/違反報告)
やゆり(プロフ) - しらはさん» ※このアカウントは私のアカウントで間違いないです (2020年10月30日 1時) (レス) id: db085b8aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やゆり | 作成日時:2020年3月25日 18時