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気まぐれな天気 ページ46

彼と私は上着を着て、荷物の確認をし、外に出た。

彼は慣れた手つきで鍵を閉める。

「じゃあ、行きましょうか。駅はこっちです。」

「はい。」


沢山の事があり過ぎて疲れた私は、返事も素っ気なくなった。

(嫌われない…かな…?)

今、それを思っても遅い。

これからを気をつけるしか無い。



ピカッ!

ゴロゴロゴロッ!!

何の知らせも無く、急に雷が鳴った。


「うわっ。」

「きゃあああ!!」

雷は子供の頃から嫌いだ。

咄嗟に彼の腕にしがみつく。

(何やらかしてるの!私!)


「…そのままでいいですよ。取り敢えず、僕ん家戻りましょ。」

彼はそう言って家の鍵を再び取り出し、家を開ける。

「…ありがとうございます。」


(絶対モテてる。)

そう思った瞬間だった。



再び彼の家に入り、靴を脱ぐ。

勿論、彼から腕は離した。

(流石に迷惑だからね。)


靴を端に置き、彼の顔を見た。

それはそれは、何故か悲しそうな顔で。

「ど、どうしたんですか?」

真ん前でそんな顔をされたら聞くしかない。


「あー、いや、まゆめさんが僕の腕を離したんで、ちょっと寂しくなったというか…。」

気にしないで下さい、と彼は言う。

あやふやな回答で、余計に気になる。



彼が言った事の意味は何だろう。

(私が離れて寂しくなった…?)

それはつまり、しがみついて欲しいという意味になる。


ギュッ。

私は、初対面の人への常識というものを捨て、彼へ後ろから抱きつく。

(もういい!どうにでもなれ…!)


抱きついた途端、彼の顔は真っ赤になり、口をパクパクさせ出した。

(私の考察は的中…なのか…?)

更に、顔を彼の背中に埋める。


「え、あ、その…。」

彼はもっと混乱し始めた。



「そらびびさん、もっと甘えてくれていいですよ。」

彼はきっと、普段から相当精神的ダメージを受けている。

私が彼を知る前に。

私の知らない所で。

一人暮らしだから、そのダメージはほぼ解消されないまま。


「雷が鳴っている間で良ければ、話に乗りますよ。」

私はニコリと笑みを浮かべ、そう言った。

優し過ぎて→←彼の匂い


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設定タグ:YouTuber , そらびび , ゲーム実況者   
作品ジャンル:恋愛
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猫夢 - アンチしてる人誰ですかちょっと教えてくださいちょっと話しするだけなんで(^^) (2023年3月4日 19時) (レス) @page47 id: 4683c1e665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - あまねさん…!!! 仲間ですね〜!!! バンザーイ(\;∀;/)←この顔文字見にくい フォトナ…あまねさんも始めたらぜひぜひ一緒にやりましょう!!! (2020年3月28日 18時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - フォトナいいな………。私もメンヘラかまちょって言われます! (2020年3月28日 17時) (レス) id: 5e8d51ce7d (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - 僕も小豆結菜さんとフォトナしたいです! ぜひぜひ一緒にやりましょう! どんだけでもかまちょでもいいですよ!僕がずっとかまってあげますから!← それに僕なんてメンヘラかまちょですから←? (2020年3月26日 23時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
やゆり(プロフ) - 小豆結菜。さん» 私も小豆結菜。さんとやりたいです。゜(´∩ω∩`)゜。 (2020年3月26日 18時) (レス) id: 21909b1644 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やゆり | 作成日時:2020年1月18日 14時

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