彼の匂い ページ45
その瞬間に、私の体は温もりを感じた。
彼が私に抱きついたのだ。
「本当に男慣れとかしてないんですか？…可愛すぎなんですよ。」
可愛いという言葉が私の頭を支配する。
私が戸惑っていると、彼は私の頭を自分の胸板に当てる。
男性だと分かる、がっちりとした胸板。
静かに呼吸すると、彼の匂いが鼻を駆け巡る。
爽やかで強すぎ無い匂いが私を包む。
嫌じゃない、寧ろ良いと感じる程だ。
「まゆめさん……。」
彼はただ私の名前を言う。
彼の顔は火照っていて、少なからず色気が出ていた。
(熱があるのはそらびびさんの方だよ…。)
憧れの彼が、好きな彼が、私に抱きついている。
それを意識してしまえば、私の体は熱くなる。
彼が触れている所からじわじわと。
彼が力強く抱きついてきている。
この状況は抜け出せない。
(今、彼を押しのけられれば…。)
色々考えてみるが、やっぱり離れたくなくて。
「さ、ゲームに戻りましょう！」
彼はいきなりパッと私の体を離した。
嬉しいような、悲しいような…複雑な思い。
「急にすみません…。」
彼はそう言うけど、顔を見れば反省していない様で。
それでも、彼を良いと思う私を殴りたい。
「もしかして〜、もっとして欲しかったとかですか〜？」
彼が、私の何とも言えない顔を見てまたからかい始めた。
流石に彼も、この発言はいけないと感じて焦りだした。
でも、言ったことは消えない。
私は、こんな彼のからかいに乗ってあげる事にした。
「…もっとしてくれますか？」
乗るというより、仕返しの方が意味合い的に良いかもしれない。
彼は先程より焦り出し、繰り出す言葉を練っていた。
(私の方が一つ上みたい。)
あれから数十分、今はとっくにゲームを再開している。
ス○ブラを遊び尽くして、今度は他のゲームもしている。
さっきの事があったからなのか、お互いに気まずい。
(全てそらびびさんのせいじゃ…！？)
こう思う事も結構あった。
「わぁ、もう夜って感じですねー。」
「そうですねー。って、私帰らないといけないので、そろそろお暇致します！」
あと少しで、彼の言葉を素直に受け入れて終電を逃す所だった。
「なら僕が送りますよ。雨降ってきたので。」
そして、急に雨が降り出した。
彼は全てを知っていたかのように言う。
(天気予報に晴れってあったはずなんだけど。)
仕方が無いので、彼に駅まで送って貰う事にした。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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猫夢 - アンチしてる人誰ですかちょっと教えてくださいちょっと話しするだけなんで(^^) (2023年3月4日 19時) (
レス) @page47 id: 4683c1e665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - あまねさん…！！！ 仲間ですね〜！！！ ﾊﾞﾝｻﾞｰｲ(\;∀;/)←この顔文字見にくい フォトナ…あまねさんも始めたらぜひぜひ一緒にやりましょう！！！ (2020年3月28日 18時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - フォトナいいな………。私もメンヘラかまちょって言われます！ (2020年3月28日 17時) (レス) id: 5e8d51ce7d (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - 僕も小豆結菜さんとフォトナしたいです！ ぜひぜひ一緒にやりましょう！ どんだけでもかまちょでもいいですよ！僕がずっとかまってあげますから！← それに僕なんてメンヘラかまちょですから←？ (2020年3月26日 23時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
やゆり(プロフ) - 小豆結菜。さん» 私も小豆結菜。さんとやりたいです。゜(´∩ω∩｀)゜。 (2020年3月26日 18時) (レス) id: 21909b1644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆり | 作成日時：2020年1月18日 14時
