煽る反応 ページ44
私の特技は声真似。
男性、女性、子供から大人まで。
これと画力だけが、私の取り柄である。
「まあ、私の得意分野ですから。」
またこうやって調子に乗る。
彼は凄いと褒めてくるが、やっぱり恥ずかしくて…。
褒められた事にお礼を言った後くらいに、顔に熱が集まるのを感じた。
「あれー?顔赤いですよー?」
彼は、皆に見せれなくて残念等と言いながら、私の顔を見てニヤリと笑う。
冗談のつもりで言っているのだろうが、私の体は真に受けていて。
耳にまで熱が篭もる。
「なんでもないですよ!」
彼にそう言うが、彼はまだ笑っている。
「写真でも撮りますか〜?」
なんて言い出した。
だけど、そうやって言われるのが嫌だと感じなくて。
勿論、嬉しいと感じる訳ではないけれど。
(どうしてだろう。)
私は好きな人になら、馬鹿にされてもいい人間なのか。
恋について詳しくは無いから何も分からない。
「あのー、本当に大丈夫ですか?熱とかじゃないですか…?」
ついに彼は心配し出したが、そういう訳では無い。
「気の所為ですよ!ちょっと恥ずかしかっただけで…。」
顔を隠しながらそう言うと、彼は撮影を一時停止した。
(気に沿わない事でも言ってしまったのだろうか。)
さっきまで笑顔でゲームをしていた彼は何処に行ったのか。
今では、私の方に体を向けてまた違う笑みを浮かべている。
「……男を煽る様な反応しないで下さい。」
彼は私の頬に手を当ててそう言った。
「えっ?」
男を煽るといっても、照れただけでその言葉が適用されるのか。
男性の気持ちは分からない。
「はぁ…分かりやすく言うとですね…俺の部屋に二人っきりで、貴方がずっと顔を赤くさせているんですよ。」
それがどうしたのか。
あの状況は、照れても仕方が無いだろう。
「もしかしたら、俺が手を出すかもしれないって事です。」
「なっ…!」
彼の言葉は私を動揺させた。
その意味は、私の鈍感頭でも分かる。
私の男性への意識が低過ぎるのか。
彼の女性への意識が高過ぎるのか。
彼は私から目線を逸らさない。
それはもっと私を照れさせるもので。
私は彼から距離を取ろうとするが、体が動かない。
動く勇気が無い私は、全身の力を抜いた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
49人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫夢 - アンチしてる人誰ですかちょっと教えてくださいちょっと話しするだけなんで(^^) (2023年3月4日 19時) (レス) @page47 id: 4683c1e665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - あまねさん…!!! 仲間ですね〜!!! バンザーイ(\;∀;/)←この顔文字見にくい フォトナ…あまねさんも始めたらぜひぜひ一緒にやりましょう!!! (2020年3月28日 18時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - フォトナいいな………。私もメンヘラかまちょって言われます! (2020年3月28日 17時) (レス) id: 5e8d51ce7d (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - 僕も小豆結菜さんとフォトナしたいです! ぜひぜひ一緒にやりましょう! どんだけでもかまちょでもいいですよ!僕がずっとかまってあげますから!← それに僕なんてメンヘラかまちょですから←? (2020年3月26日 23時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
やゆり(プロフ) - 小豆結菜。さん» 私も小豆結菜。さんとやりたいです。゜(´∩ω∩`)゜。 (2020年3月26日 18時) (レス) id: 21909b1644 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やゆり | 作成日時:2020年1月18日 14時