空色に憧れて。【そらびび】

また駅へ ページ33

「ここら辺等に修正加えたんですけど、どうでしょう？」

「最高です、僕の曲には勿体ないくらいです。」

彼はそう言うが、彼の曲の完成度の方が高い気がする。


「じゃあ、曲をコピーしたUSB渡しますね！」

「はい！じゃあ、後程連絡しますね。」

USBを借りる理由は、イラストを曲と合わせて動画にするため。


お互いに礼をして別れた。

(さて、次はそらびびさんとの待ち合わせだ。)

時間も夕方になっていて、そのまま行って良さそうな時間帯だ。


階段をのぼり、さっきとは違う方向の電車に乗る。


まゆめ今から向かいますが、よろしいでしょうか?

そらびび全然大丈夫です!○○駅の正面に居てくれれば向かいます。


(今から彼と会うのか…。緊張するなぁ…。)

嬉しさより何より、緊張が勝つ。

一度深呼吸をして電車に乗る。


「次は○○駅、○○駅、左のドアが開きます。…」

(ここだ！)

色んな言葉の放送が流れ、たくさんのビルが建ち、社会人が異常に多い。

都会に来た。

電車から降りて、階段を下り、駅の柱の周りで止まる。


『着きました！』

と送ろうとした。

が、

「わっ！！」

「きゃっ！！」

彼は柱の後ろにいた。

なぜ気づかなかったのだろうか。


彼の顔はYouTubeで見た時より整っていて、高身長だった。

欲に言う高身長イケメンってやつ。

服のセンスも良く、様になっていた。


ぼーっと眺めている訳には行かず、挨拶をする。

「初めまして！よろしくお願いします！」

「あ、はい。初めまして、此方こそよろしくお願いします…。」


彼はいつもとは異なり、小さく挨拶した。

さっきの脅かしてきた人間とは思えない。

(可愛い。)

男性に可愛いは失礼だけど、思ってしまうのは仕方がない。


「えと、じゃあ行きましょうか。」

「はい！」

私は彼の横を歩き出した。

話したいけど話せない→←新人ボカロP

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す