3話「転校生の周りは騒がしい」 ページ18
紫倉さんは、鞄のチャックを開け、せっせと教科書などを机の中に入れる。
そんな中、周りがうるさいためか、先生が紫倉さんの事を気にせず
⌜そろそろ授業始めるわよー！前向いて！⌟
と言う。
しかし、皆は紫倉さんに向け、いろんな質問をしている。
⌜ねえ、Aちゃんってさ、なんで転校してきたの？⌟
⌜柴倉さんって、彼氏とか居るの？⌟
など。…2つ目の質問をしたやつ、怒らないから手を挙げろ。
そんな中で前の席の対象的な2人が紫倉さんに挨拶する。
〔俺は鈴木キヨシ。よろしく。〕
相変わらず、真面目に挨拶するキヨシ。俺もこんな風に出来なかったものか。。
「私は安土桃山くるみ！これからよろしくね！」
別に挨拶の仕方は可笑しくないのに、いつも通りのバカ全開に見える安土桃山さん。
…
…あれ？安土桃山さんが間近で話すのは初めてなような…？
俺たちが近くに居ても、くるみワールド満開で俺たちの話も聞こえないはずじゃ？
この事にはキヨシも気づいたらしく、驚きを隠すのに必死になっていた。
一方、紫倉さんは
『鈴木君とくるみちゃん！これからよろしくね。』
と満面の笑みで2人に挨拶する。
(可愛い…！)
それに対し、
〔ああ。〕
「うん！」
と2人が返事した。
その後、流れ的にイツメンの皆も挨拶をした。
〔俺は、高橋イサム。よ、よろしく…。〕
いつものハイテンションは何処に置いてきたのか、顔を赤めるイサム。(チッ…。)
「私の名前は、三原色みずき。これからよろしくね。」
さっきの安土桃山さんと違い、落ち着いて挨拶する三原色さん。さすがだ。
「ウチは、温州愛媛みかん！よろしく頼むで！」
あの2人とはまた違い、はきはきと元気よく挨拶する温州愛媛さん。
「わたすは、五月緑わかば。よろしくだべ〜。」
漫画なら背景に�爐里曚曄爾鶚瓩噺世�字が書いてありそうなほど、ゆっくり挨拶する五月緑さん。
「私は、高円寺つばめ！よろしくな！」
五月緑さんとの温度差ぁぁあぁっ！
高円寺さん、いつしか、松岡○造と全く同じ事を言いそうだ。
紫倉さんは戸惑いながらも、取り敢えずと挨拶する。
『みんな宜しくね！！』
そんなこんなで、やっと落ち着くと紫倉さんは前を向く。
あ、やべ。授業始まるじゃねぇか。
案の定先生は溜息をつく。そして、日直が気合いの入った声で言った。
「起立！！気をつけ！！礼！！お願いします！！！」
これから暫くは紫倉さんが隣なのか…。緊張するなぁ。
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やゆり(プロフ) - 苗木さん» 観覧、コメントありがとうございます！確かにみかんちゃんはウチでしたね、指摘ありがとうございます！訂正しておきますm(*_ _)m そろそろまた更新する予定なので今後ともよろしくお願いします！！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 71fe60554b (このIDを非表示/違反報告)
苗木 - とても面白かったです! 続きは気長に待ってます(*´・ω-)b。 一ヶ所だけ気になったのですが、みかんの一人称は確か「ウチ」だった気がします。間違ってたらすみません(-人-;) (2019年10月5日 21時) (レス) id: 08dcfb47a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆり | 作成日時：2019年8月20日 16時
