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0.9話「今の人って…誰ですか?」 ページ12

あの謎の美少女は走り去っていった。俺達はまた沈黙に戻ったが、


〔あーあ。シゲル、なんで名前とか聞かなかったんだよ。〕
とイサムが聞いた。それに対して
〔とっさに聞けるわけないから。っていうか、そこまで言うならイサムが聞けば?〕
とド正論で返すシゲル。

2人とも気づいていなかったのだろうか。
あの少しだけ見えた制服を。

〔…2人は見えなかった?〕
〔〔へ?〕〕
やはり見えていなかったのだろう。まあ、強風というほどでもない風だからおかしくは無いだろう。

そんなことを考えているとイサムが硬直しながら口を開いた。
〔ま、ま、まさか…。〕
(ああ、そのまさかだよ。)

そう思いながらイサムに頷く。
それにしても意外だな、イサムが気づくとは。


〔ぱ、パンツ!?((〔ちげーよっ!!〕そ、そっか…。。〕
この変態が。確かに風が吹いたら見えてもおかしくないが、そんな展開なんてあまり無い。
いや、美少女が転校生というこの展開もそうか。

〔じゃあ、何が見えたの?〕
とシゲルが俺に聞いてきた。やはり誰も気づかなかったか。

〔…聞いて驚くなよ?〕
そう俺が真剣な表情をして言うと、2人は戸惑いながらも頷く。






〔上着の中に俺達の学校の制服が見えたんだよ。〕


〔〔はあぁぁぁっっ!?〕〕
いや、驚いてるじゃねぇか(笑)
まあ、驚いても仕方がない。

〔え、じゃあ、さっきの子ってあの転校生!?〕
とイサムは目を輝かせて言った。
〔そうだろうね。俺達の学校、お互いの顔が広いから普通なら気づくし。〕
それに対してまた冷静な返しをするシゲル。

転校生があの人なのだとしたら良かった。きっと俺と同じツッコミ側だ。
まあ、そんな感じで話をしていると


〔んじゃあ、俺告ろっかな〕
とイサムが呟いた。
〔イサムにそんな技術ないでしょ?てか止めろ。〕とシゲルが返す。

(確かにイサムに告白の技術は無いだろうが、“止めろ”なんて普通言うか…?)
と俺とイサムが考えているとひとつの答えが出た。



ほぼ有り得ない、



有り得ないんだけど、






シゲルはあの美少女に一目惚れしたんだ。

1話「想定内で想定外の転校生事情」→←0.8話「曲がり角での出来事」


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やゆり(プロフ) - 苗木さん» 観覧、コメントありがとうございます!確かにみかんちゃんはウチでしたね、指摘ありがとうございます!訂正しておきますm(*_ _)m そろそろまた更新する予定なので今後ともよろしくお願いします!! (2019年10月11日 23時) (レス) id: 71fe60554b (このIDを非表示/違反報告)
苗木 - とても面白かったです! 続きは気長に待ってます(*´・ω-)b。 一ヶ所だけ気になったのですが、みかんの一人称は確か「ウチ」だった気がします。間違ってたらすみません(-人-;) (2019年10月5日 21時) (レス) id: 08dcfb47a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やゆり | 作成日時:2019年8月20日 16時

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