settlement ページ22
「音が聞こえる。」
「しかも、銃声っすね。」
合流した深澤たち。
追手を振り切って何とか逃れたが、先程まで居た場所から銃声が響いて何があったのか気になり始めた。
「まさか、舘さんとか？」
「それはあり得るね。」
「ふっか、戻るつもり？」
「正直、様子を見たいけど、何が別の所で起こっているのか、確認したい気持ちの方が大きいかな。」
阿部は複雑そうな顔をした。
勿論、戻らない方がリスクは回避できるからである。
「……分かったよ。しょうがないなぁ、もう。全く…昔からずっとふっかは無茶ばっかり。それに振り回される俺や照の身にもなってほしいよね。」
「ありがと、阿部ちゃん。」
三人は元の場所へと急ぐ。
一方、彼らが目指す元の場所では…。
「……っ！」
容赦無く岩本を追い詰めていく宮舘。
攻撃に隙が無い。完璧な技術。
(舘さん、昔よく練習と称してタイマンしてた時より、ずっとレベルアップしてる。いつも店で料理ばっかりしてて練習する時間なんて殆ど無い筈なのに…いつやってるんだよ。)
「……追い込まれる照を見るのは…久々だね。この期に及んで、まだ本気じゃないなら、許さないよ。」
「本気に決まってるって…！」
(壁際に追い込んでも粘り強い。照は追い込まれた時こそ逆に燃えるってよく言ってた。此処から更にギアを上げてくるなら、油断は出来ない。それに翔太の位置も把握しながら戦わないと…！)
その渡辺は彼女と話を続ける。
勿論、相棒たる宮舘と「Snow Man」の最年長絡みの話である。
「貴方たちに仲間想いなんてあるとは思わなかったわ。深澤くんから聞いてた限りだと、彼が創設した警察の元裏組織、Snow Manって寄せ集め集団のようだったのに。意外と情ってあるのね。」
「話を逸らすな。深澤とアンタの因縁は何だ？それに涼太を巻き込もうって考えなら、俺はアンタを容赦無く殺す。」
「これだから、野獣の集いは困るわ。自分の納得する展開じゃないとすぐに命を奪おうとする。言ったでしょう？貴方に関係無いって…。」
(涼太の恩人は俺だけじゃないっていう事実だけでも腹立たしいのに、色々と馬鹿にしやがって。昔の俺なら完全に今の言葉で殴ってた。暴力が先行してた。我ながら冷静に行動できてる。だからこそ、聞き出してやる。)
「涼太に余計な事を吹き込んで裏切らせて、それで関係無いとか、あり得ないでしょ。全てを吐くまで俺はアンタを追いかけるぞ。」
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赤雪(プロフ) - ceruさん» コメントありがとうございます！幼馴染が好きすぎるあまり色々と書きやすいんですよね。そう言ってもらえて嬉しい限りです！マイペースですが、更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2月24日 1時) (
レス) id: e2d8ee24ac (このIDを非表示/違反報告)
ceru(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します！赤雪さんの作品の、世界観や展開、それぞれの関係性が凄く好きです！特に幼馴染の2人の関係性がとても好きです。これからも更新楽しみにしています！ (2月23日 20時) (レス) id: c99a8bf9b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤雪
| 作成日時：2023年1月27日 18時
