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side Shota
俺の知らない涼太が居る。
それだけが腹立たしい。
あの空白の数ヶ月を今まで触れないでいた。
暗黙の了解だった。
触れずに封印しておく事が正しいと思っていた。それをこじ開けるような真似をされた事にも苛立ちを隠せない。
恩人なんて要らない。
俺だけで充分なのに…。
そんな称号、俺以外の人間に付けるなよ。
「まさか、翔太に銃口を向けるなんて…。」
現実だって事くらい分かってるよ。
俺以上に動揺してんじゃねぇよ。
どんと構えないといけないだろ？
それが大人の余裕ってヤツでしょ。
「涼太、それが本当にお前の答えか？」
「……何が言いたいの？」
「甘いなぁ、お前は。そんなんじゃ俺は殺せないぞ？」
「っ…！」
そんな辛そうな顔するぐらいなら、俺に銃なんて向けなければいいのに。
「照、容赦無く涼太を倒していいよ。」
「は？」
「今の涼太なら雑魚だから、照なら余裕で倒せるでしょ？」
何言ってんのって顔だな。
仲間意識があるから出来ないとでも？
涼太ぐらい倒せないと最強でも何でもないでしょ？
「言っておくけど、俺は本気だぜ？冗談とか言ってる場合じゃない事くらい分かってるよな？」
照なら涼太を気絶させるぐらいいけるでしょ？
涼太の攻撃の手の豊富さは知ってる。
最速かつ最善な選択をし、相手を追い込む。
手を緩めず、どんな時も本気で仕事をする。
それが涼太のスタイル。
何でも簡単に表情変えず、クールに出来ちゃうからスタイリッシュに見えるけど、その裏には研鑽、つまりは地道な努力を積み重ねて身につけているのを知る人間は少ない。まあ、涼太自身、その努力を人に見せたがらないからね。
「ウチのエースなんだから、いけるでしょ？」
「何だかんだ俺の実力、認めてくれてんだ。」
「今はそこじゃねぇだろ。」
認めざるを得ないでしょ。
俺は知ってんだよ。
涼太とタイマンでやり合ったら僅かだけど、照が勝ち越すって事。
逆に言うと照を実力で敗北に追い詰められるのは涼太ぐらいだって事。
今はあんまり二人がタイマン勝負している姿は見なくなったけど、Snow Manとしてチームに加入した頃、よく見かけた光景だった。
『…っ！』
『ハァハァ…やるなぁ、舘さん。』
照と俺が大人気なくバチバチしてた事もあって、涼太も涼太であの頃は今よりもあんまり自我が無いから俺の敵討ち的な感じで相手してるように見えたんだよな。
『俺と渡り合える人、初めて出会ったよ。』
『……負けるの、嫌い。』
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赤雪(プロフ) - ceruさん» コメントありがとうございます！幼馴染が好きすぎるあまり色々と書きやすいんですよね。そう言ってもらえて嬉しい限りです！マイペースですが、更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2月24日 1時) (
レス) id: e2d8ee24ac (このIDを非表示/違反報告)
ceru(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します！赤雪さんの作品の、世界観や展開、それぞれの関係性が凄く好きです！特に幼馴染の2人の関係性がとても好きです。これからも更新楽しみにしています！ (2月23日 20時) (レス) id: c99a8bf9b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤雪
| 作成日時：2023年1月27日 18時
