【スタマイ】捜査一課の女神様 (ページ26)

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隙をみて青山とAが女性達の中から抜け出す。

青山はすぐに女性を連れて休めるところまで行くがAが近づいてきた。

お叱りを受けるだろうかと肩をすくませるとポンと頭に手を乗せられる。

はっとなって顔をあげると足が速いのかすでに青山の後ろにいる。

頭を抑えて呆けているといつの間にかいた美智子が横で笑っている。

「私、初めて頭撫でられました……」

「あの子は自他ともに厳しい子だけどちゃんと評価もできる子よ。だから胸を張りなさい。今の貴方はここにいるどの女性よりも素敵なんだもの」

無邪気に美智子が笑うと泉に何か言おうとした女性たちは下がる。

その後、青山とAが戻って来ることもなくパーティーは終了した。

皆が待っているところまで足早に向かうと青山と女性はいたがAが居なかった。

「あの……」

「Aさんなら関さんたちと取り締まりにいったぞ」

「え？」

そういえば服部はいるけど関や菅野など何人か抜けていることに気付く。

まだ戻っていだけかと思っていた。

「うふふ。お酒入れちゃったから気付けなかったのかもねぇ」

確信犯だと泉は悟った。

「ごめんなさいね。あの子に頼まれたものだから」

じゃあ私はこれで、と美智子はその場を離れた。

「まだ動けそうか？」

「運転はできませんが全然いけます！」

「そうか、なら彼女を家に送って合流しよう」

元気に返事をした。

しかし、送って向かう途中で取り締まりが終わって直帰を言い渡された。

「あー、なんだ。そうと気もある」

「そう、ですかね。というよりここまでしてスタンドに入らないって……」

青山も泉も遠い目をする。

「後日聞いてみればいい」

そういう結論に至って青山に送ってもらった。