【スタマイ】捜査一課の女神様 (ページ18)

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スタンドが窮地に陥っていると複数人の男が現れる。

「おや、四課の」

「ん？マトリだけかと思えば……なるほど。相変わらず懐刀の切れ味は抜群ってか」

「いんや、狂犬の間違いでしょ。ところで彼女は？」

四課のと呼ばれた男は視線を一点に向ける。

先日、Aに臭うと言われて返された男が襲い掛かっているところだった。

三角巾をつけたAは器用に蹴りで転ばせた。

そしてしゃがんでポケットから何かを取り出す。

煙草の箱のように見える。

しかし、柄は日本で売られているものとは違うようだ。

「やっぱり、最近アメリカでも取り締まってるのだ」

「ま、待て！俺はあいつ等から押収だけで吸っていない！」

あいつ等と呼ばれた集団は四課やマトリ、一課の手で粗方片付けられていた。

「そんなの検査すれば済むことじゃないの」

ポケットから何かを取り出して涎を出すように採取する。

不思議と抵抗もなくすんなりと採取させた。

集団の一人が笑う。

「そこまで知っててお前は何も知らないんだな！どんな検査薬でも反応が出ないから「ゴースト」って呼ばれてんだよ！」

そこで初めてAは集団に目を向けた。

その表情は普段と変わらない日常を過ごすような笑みだった。

「だったら反応が出る検査薬作ればいいだけだと思わない？」

手の中で男の涎がピンク色に変色したのをみて集団はどよめきを隠さない。

「ま、まて、日本で承認されてはいないはず……」

「うん。だから手に入れやすかった。少し知恵を貸すだけで良かったからね」

「どうやって」

「君の大好きなコネだよ。いろいろ調べているうちに承認が下りるのも確認したよ。前々から相談を受けてちょっと知恵を貸しておいて良かったよ。おめでとう、日本で最初の検体さん」