【まほやく】御伽噺のような (ページ27)

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結局細剣を持たされて西の国に向かう。

A「あらら。思ったより多いね」

クロエ「こ、この数どうしよう……俺達の数にも限りがあるし……」

A「そうねぇ」

と影を広げると猪が一頭飛び出て走りまわる。

ゴーストが次々猪に轢かれて霧散する。

A「こらこら。お前達はまだ休養が必要だよ」

そう言ってスコルとハティとは別の狼たちが出てきて人を襲っているゴーストを倒して行く。

城前の広がったところでは蛇とドラゴンが一掃していく。

ムル「あはは！面白いぐらい減っていくね！」

A「だから剣なんて持たされても困るの。千年以上も振ってないんだから鈍ってるに決まってるのに」

溜息を吐きながら城の門の前に立つ。

A「出てきているから開いていると思ったら違うのね。定期的にあけているのかしら。まぁ、そこまで待ってやる義理もないけど」

と細剣で一閃して蹴りを入れると斬られた門は内部へ倒れた。

ラスティカ「ゴーストがいっぱいですね」

A「相手にしていくのは面倒だね」

と指を振ると西の魔法使い達が光る。

シャイロック「酔い止めですか。なるほど」

とキセルを構えるとAもベルを構えた。

シャイロック「インヴィーベル」

A「メメント・モリ」

辺りが霧に飲まれる。

誰かが動けばそこから空間が歪んでいく。

ムル「二人が組んでまず右に出る魔法使いなんて出てこないだろうね。オズすら惑わせてしまうだろう」

A「考えたくないね。面倒ごとしか起きない」

シャイロック「全くです」

などと軽口をたたきながら中を歩いて行く。