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次の日にはアーサーが手、首、足の鎖を解いた。

A「思ったより集まったね。うんうん。知りたいものを知ろうとするのは良い事だね。褒めちゃおうね。花丸」

指を来るっと回すと1人1人に花が落ちる。

誰もがそれを手に取る。

A「魔法を使えるようになったから少し豪華にしようね」

ブラッドリー「それより花粉症を治す薬をくれ!魔法使いの俺なら耐えられるだろ!」

A「つまらないからやだ」

もう一回回すとブラッドリーはくしゃみして飛んで行ってしまう。

カイン「花粉症にしたのか?」

A「いいや?花粉を吸わせただけだよ。ところで賢者殿はどんな香りが好みかな?」

賢者「え、えーっと……柑橘系、ですかね?」

リケ「柑橘、ですか?」

ルチル「レモンやオレンジと言ったものですね」

シノ「レモンが好きなのか。奇遇だな」

ヒースクリフ「お前はレモンパイが好きなだけだろ」

と話が広がる。

A「うんうん。好きなものの話が広がるのは良いね」

と手際よく保湿クリームを作っていく。

A「ここで此奴を使う」

袋から一匹の蝶を指に乗せるとフィガロが苦笑いを浮かべる。

ファウスト「待ってくれ。おいフィガロ。何か言いたそうだな」

フィガロ「んー……まぁ、あの蝶。ただの蝶じゃなくて野生の絶滅しているはずなんだよね……」

お前かというファウストの視線にまさか、と肩を竦める。

A「最近見かけないからもしかして、と思ったらそうだったのね。まぁ、南で私の家で育ててるから大丈夫よ」

と軽く鱗粉をかけてまたしまう。

A「口が広くて底が浅いものを用意しようね」

シノ「それだと少ししか入らないだろ」

Aはすぐにそこの深いものを用意して渡す。

A「瓶の底に指が付くかい?」

シノは暫く格闘したが無理だと返した。

A「そういうことだよ。それに長い間使ってしまっては劣化してしまうしね」

と器用に瓶に詰めていく。

分量を一度も図っていないのにも関わらず10個の瓶にぴったりと納めた。

それにクロエとヒースクリフが目を輝かせる。

クロエ「まさに職人技って感じ!」

ヒースクリフ「あの、分量って何となくで分かるものなんですか?これぐらいになるのにどれくらい……」

2人ともハッとして萎縮してしまう。

A「うんうん。好奇心は良い事だよ」

そう言って二人の頭を撫でた。

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作者名:弥生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hakuoukiyayoi http://  
作成日時:2022年2月2日 17時

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