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ルガイドがAの傷を手当てする。
けどすぐに傷が開く。
ルガイドはあわあわとして泣きそうな顔をする。
A「ここは私の影の中だよ?ここにいる私は魂と言われる部分。外側の私が傷ついているのだから内側を治しても仕方ないんだよ」
よしよしとルガイドの頭を撫でてあやした。
Aの説明を聞いた青年はテーブルに立てかけていた剣を持って行こうとする。
A「こらこら、明日行かせてあげるんだから待ちなさい」
ルガイドは首を振る。
A「お前の剣で斬られても別に構わないけどお前が嫌なんじゃないのかい?今は一瞬でも気を抜いたらそうなるんだよ。だから皆をこちらにしまったのだから」
ルガイドはしゅんとしながらAが座る長椅子に座る。
いい子だとまた頭を撫でられて満更でもない顔をする。
スノウ「魔法を使えないとは言えAを傷つける魔法使いをどうやって倒す気でおるのじゃ?」
A「オズだけお留守番で後は何とかなるよ」
オズは眉間に皴を寄せた。
オズ「なぜ」
A「お前が一瞬でも惑わされて面倒になって辺りを壊さないなんてありえないでしょ?坊や達のお庭がめちゃくちゃになるじゃない。それは悲しい事だからね」
オズ「私が荷物と言うわけか?」
A「えぇ。邪魔ね」
とさらっと答えたことにフィガロや北の三人が噴き出す。
A「オズが暴れて全員無傷は私には無理だよ。いくら命あれば助けてあげられると言っても貴方がそこまで加減できる訳ないじゃない」
無理無理と手を振る。
ミスラ「それはいいですね。是非連れて行って惑わされてもらいましょう。やりがいがありそうだ」
A「お前も留守番にしようか?」
ホワイト「それだと大きな攻撃力が減るじゃろう」
Aはルガイドを見る。
A「ルガイドに頼んだらすぐに終わってしまうのよね……」
ホワイト「……おぬし遊んでおるな?」
A「あら、一番の被害者は私だよ?私がどうしようと勝手でしょ?」
スノウ「そうじゃがそろそろアーサーの業務に支障が出るじゃろう」
アーサーは苦笑いを浮かべている。
A「あら、そういえばこの坊やは王子様だったね。たかが一週間放置したぐらいで成り立たない国もどうかと思うけど」
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作者名:弥生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hakuoukiyayoi http://
作成日時:2022年2月2日 17時