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それぞれ任務も終わり、Aもやりたいことを終わらせて魔法舎へ向かう。
フィガロ「……A様もいらっしゃるのですか?」
A「坊や達が呼んだんだろうに」
と呆れた表情を見せるが誰も呼んでいないと首を振る。
しかし、ふと賢者が本の栞を取り出す。
静かに鈴が鳴る。
Aは静かに頷く。
A「賢者殿が困っているのかと思ってきてみればそうでもない。でも、その鈴はなり続いている。ならば他の賢者の魔法使いだと考えるのが妥当だと思ったんだよ」
ルチル「でも結構ゆっくり飛んでますが」
大丈夫ですか?とうずうずした顔で聞かれる。
A「オズにどうにもできないなら私でも無理だろう。必要があればあいつが勝手に呼ぶし。スノウもホワイトも時間稼ぎぐらいならどうにでもなる。残念ながら急ぐ理由なんてないのさ」
それでも急ぎたいならと手を伸ばす。
箒の上に出来た陰が広がり、バイコーンが出てくる。
A「そこの坊やと遊んでおやり」
そういうとバイコーンは空を駆け始め、ルチルの横を並走し始めた。
するとルチルは嬉しそうにスピードを上げるとバイコーンもそれに合わせて走る。
ミチル「前から気になっていたのですが影の中で魔獣を飼っているんですか?」
A「そうだよ。まぁ、私は影を貸してあげているだけで飼っている訳じゃないがね。まぁ、すぐに分かるさ」
そう言って飛び続けると魔法舎が見えて来た。
そしてその庭では人だかりができている。
ルチルが困った顔で振り返る。
よくよく見てみればスノウとホワイトが大人の姿で何かを持っていた。
Aは地面に降りるとそんな二人の前に立つ。
2人の手には枷があった。
ブラッドリーはそれを忌々しいとでも言いたい顔で見ている。
ホワイト「すまぬがこれをつけて魔法舎に居て欲しい」
スノウが言いにくそうにしているとホワイトがきっぱりと告げた。
スノウ「ま、まて!Aではないと分かっているのに」
A「分かっているからこそだろうね。何があったか知らないけど私がその気になって悪い事をしたところで誰も咎めはしないのだから」
そう言いながらホワイトの手から枷を取って手足、首に付けて行く。
それをつけていく最中、Aの容姿が変化していく。
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作者名:弥生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hakuoukiyayoi http://
作成日時:2022年2月2日 17時