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コンコン、と魔法舎の扉の音がする。
そんな音が聞こえるとオズやファウストが少し睨みつけるように扉を見た。
ルチル「おや?誰も出ないのですか?でしたら私が」
と扉に向かうのをミスラが肩を掴んで止めた。
ミスラ「もう少し警戒心を持ってくださいよ。命がいくつあっても足りない」
どういうことだと首を傾げるルチルに対してスノウとホワイトが説明をする。
スノウ「最初にも言った通り、この魔法舎に招かれていない者に入口が見えないはず」
ホワイト「そもそも魔法舎に客人なんてものはほぼいない。精々アーサーが連れてくる人間程度という話じゃ」
そう説明している間にまた扉の方からノックの音が聞こえる。
クロエ「偶々、とは言えなさそうだね」
ラスティカ「でも、本当にお客人なら放置するのは悪い話だからね。私が行きましょう」
他の魔法使いの制止も間に合わずラスティカが扉を開けると1人の女性が立っていた。
ラスティカを見て「おや」といって少し驚いた顔をした。
そしてラスティカの後ろにいる魔法使い達をみておやおやと更に驚いた顔を見せた。
スノウ「Aではないか」
ホワイト「おぬしが何故ここに」
彼等も少し驚いた顔をした。
A「落とし物を届けにね。とはいえ、こちらも驚いた。君達が居るということはここが魔法舎か」
ミスラやブラッドリーは嫌そうな顔をした。
それとは違いルチルやミチルは嬉しそうにAに近づいて行った。
ルチル「お久しぶりです!A先生!」
A「久しぶりだね。見違えるほど大きくなって」
とルチルの頭を撫でた。
フィガロ「……ルチルと接点があるとは聞いていないんだけど」
A「言ってないからね」
シャイロック「懐かしい友人をいつまでも入口で立たせるのもなんでしょうし中へ」
そう言われてAは頷いて入っていく。
お茶を出されて優雅にそれを楽しみ続ける。
賢者「あ、あの……落とし物、というのは。あと、どなたかお聞きしても?」
その言葉を聞いたAはじっと賢者をみてから笑みを浮かべた。
A「あぁ、失礼。つい、美味しいお茶とお菓子を楽しんでしまった。君が今代の賢者様だね?初めまして。生まれは西、今は南の国の魔女のAといいます」
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作者名:弥生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hakuoukiyayoi http://
作成日時:2022年2月2日 17時