【スタマイ】実は今猫を飼っていて (ページ45)

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東二「色恋に呆けて仕事を忘れているんじゃないかな。タマちゃん、中野君。利用するなんて考えるんじゃない。この子達にその価値すら見いだせない。悪いけど消えてくれる？君達は今、僕たちの仕事を邪魔している。なんでかというと」

タマ「やっべ会食遅刻確定だわ」

中野「げ・・・・・謝罪メール送っとくわ」

と中野がメールを打ちだす。

タマ「安心しなよ。君等が思ってる関係の男はいないから。間違いなくフラれる自信あるし」

そういってタマはネクタイを外して上着は羽織りなおす。

「は、はぁ？何言ってるわけ？そんなこと言ってまた他の人を」

タマ「正直、色恋沙汰なんてどうでもいい。正義とか悪とかどうでもいい」

「じゃあなんでこんなこと」

タマ「そういう生き方しか知らないだけ。だって仕方ないだろ？物心ついたころからそういう連中に囲まれてたんだ。できることなら全身の皮をはいで捨てたいぐらいには汚らわしいと思ってる。誰よりも私がそれを分かってる」

直治「それってその背中のスミが関係あるのか？結構綺麗だと思うけど」

途端にタマは今までにないぐらいの怒りの形相で直治を睨む。

タマ「入れたくて入れたんじゃねーよ。ガキの頃から大人四人がかりで抑えつけられてみろよ。入れたくなくても入るだろーが」